資産形成

iDeCo・企業型DC シミュレーション

iDeCo は受け取るときに課税される制度です。だから 入口の節税額だけでは損得は決まりません。 このツールは掛金の節税・運用益の非課税・出口の税を通しで計算し、 正味でいくら得をするのかを出します。 とくに退職金と同じ時期に受け取ると退職所得控除を食い合う影響を、金額で確かめられます。

制度基準日 2026-09-09

⚠️ 入力の前提

入口の節税額はいまの年収が拠出終了まで変わらない前提で年数分を掛けています。 昇給や働き方の変化は反映していません。想定利回りは一定として計算しており、 実際の運用成果を保証するものではありません。

公的年金等控除は、公的年金等に係る雑所得以外の合計所得金額が1,000万円以下の場合の額です。公的年金等は雑所得として他の所得と合算され、国民健康保険料・介護保険料の算定基礎にも入ります(一時金で受け取る退職所得は分離課税で合算されません)。

掛金と運用

まずはこの4つで結果が出ます

65歳まで拠出できます

掛金の上限が区分ごとに違います

%

すでに加入している場合

節税額の計算に使う条件

年収が未入力だと、入口の節税額は0円になります

16〜18歳・23〜69歳

19〜22歳(大学生年代)

受け取り方(出口)

ここが本ツールの中心です。退職金の有無と受け取る年齢で、税額が大きく変わります。

60〜75歳

受け取り方

公的年金等控除の枠を先に使うため、税額に影響します


会社の退職金

退職金がある方は必ず入れてください。ここが空欄だと出口の税を小さく見積もります。

退職所得控除の計算に使います

iDeCoの受け取り年齢との差で、控除の調整の要否が決まります

入力内容は計算のためだけに使われ、サーバーへ送信も保存もされません。

入口から出口までの正味メリット

1,963,908円

掛金の節税 + 運用益の非課税 − 受け取るときの税

掛金による節税(累計)

1,673,388円

運用益の非課税メリット

1,040,727円

受け取るときの税

750,207円

受取時の資産額

13,402,948円

1年あたりの節税額

55,780円

掛金の上限(この区分)

23,000円

初期表示はサンプル条件(35歳・年収600万円・月2.3万円・利回り3%・退職金1,500万円を65歳で受け取り)による試算です。

⚠️ 注意

  • 2026年12月拠出分から第2号被保険者の上限は月6.2万円(事業主掛金を差し引いた額)へ引き上げられる予定です。
  • 退職金と確定拠出年金の一時金を近い時期に受け取ると、退職所得控除の枠が重複調整され、それぞれで枠を使い切ることができません。本ツールは受け取る年齢の差から調整の要否を判定し、調整が必要な場合は勤続年数と加入年数の長いほうで控除額を計算します。(受け取る年齢の差が0年のため、本試算では合算しています)
  • 60歳になるまで引き出せません。生活防衛資金と当面の教育費を確保したうえで始める前提の制度です。
  • 公的年金等控除は、公的年金等に係る雑所得以外の合計所得金額が1,000万円以下の場合の額です。公的年金等は雑所得として他の所得と合算され、国民健康保険料・介護保険料の算定基礎にも入ります(一時金で受け取る退職所得は分離課税で合算されません)。

受け取り方による手取りの違い

同じ資産額でも、受け取り方で税が変わります。色の付いた行が、この条件でいちばん税の小さい方法です。

受け取り方 使える控除 手取り
全額を一時金で受け取る 20,600,000円 750,207円 12,652,742円
全額を年金で受け取る(10年) 1,100,000円 1,850,500円 11,552,448円
退職所得控除の枠まで一時金、残りを年金(10年) 20,600,000円 1,004,620円 12,398,328円

年金で受け取ると国民健康保険料・介護保険料の算定にも影響します。税だけで決めないでください。

課税口座で同じ運用をした場合との比較

同じ額を同じ利回りで運用し、最後にまとめて譲渡益課税を受けた場合の残高と比べています。

拠出した元本(現在の残高を含む) 8,280,000円
運用益 5,122,948円
課税口座なら(税引後) 12,362,221円
受け取り後の手取り(選んだ方法) 12,652,742円

この条件での限界税率は 10.0% です。 所得税率が高い方ほど、入口の節税額は大きくなります。

年ごとの残高と節税額を見る
拠出の累計 残高 節税の累計
1年目(36歳) 276,000円 279,827円 55,780円
2年目(37歳) 552,000円 568,165円 111,559円
3年目(38歳) 828,000円 865,273円 167,339円
4年目(39歳) 1,104,000円 1,171,418円 223,118円
5年目(40歳) 1,380,000円 1,486,874円 278,898円
6年目(41歳) 1,656,000円 1,811,926円 334,678円
7年目(42歳) 1,932,000円 2,146,864円 390,457円
8年目(43歳) 2,208,000円 2,491,990円 446,237円
9年目(44歳) 2,484,000円 2,847,613円 502,016円
10年目(45歳) 2,760,000円 3,214,053円 557,796円
11年目(46歳) 3,036,000円 3,591,638円 613,576円
12年目(47歳) 3,312,000円 3,980,708円 669,355円
13年目(48歳) 3,588,000円 4,381,612円 725,135円
14年目(49歳) 3,864,000円 4,794,709円 780,914円
15年目(50歳) 4,140,000円 5,220,372円 836,694円
16年目(51歳) 4,416,000円 5,658,981円 892,474円
17年目(52歳) 4,692,000円 6,110,931円 948,253円
18年目(53歳) 4,968,000円 6,576,628円 1,004,033円
19年目(54歳) 5,244,000円 7,056,489円 1,059,812円
20年目(55歳) 5,520,000円 7,550,946円 1,115,592円
21年目(56歳) 5,796,000円 8,060,442円 1,171,372円
22年目(57歳) 6,072,000円 8,585,435円 1,227,151円
23年目(58歳) 6,348,000円 9,126,396円 1,282,931円
24年目(59歳) 6,624,000円 9,683,811円 1,338,710円
25年目(60歳) 6,900,000円 10,258,180円 1,394,490円
26年目(61歳) 7,176,000円 10,850,019円 1,450,270円
27年目(62歳) 7,452,000円 11,459,860円 1,506,049円
28年目(63歳) 7,728,000円 12,088,249円 1,561,829円
29年目(64歳) 8,004,000円 12,735,751円 1,617,608円
30年目(65歳) 8,280,000円 13,402,948円 1,673,388円

この数字をどう読むか

iDeCo は「非課税」ではなく「課税の繰り延べ」

iDeCo の説明でよく見る「3つの税制優遇」のうち、掛金の所得控除は 税金がなくなる制度ではありません。掛金を出した年の税を減らす代わりに、 受け取るときに課税されます。つまり 課税の繰り延べ です。

それでも有利になりやすいのは、(1)働いている間の高い税率で控除を受け、 受け取るときは退職所得控除・公的年金等控除で軽く課税される、 (2)運用益への課税が本当になくなる、という2つの理由からです。 この2つが効く条件を外すと、メリットは小さくなります。

入口の節税額は「所得税率が高い人ほど大きい」

掛金は全額が 小規模企業共済等掛金控除 になります。減る税額は「掛金 × (所得税率 + 住民税率10%)」です。所得税率は 課税所得で決まる階段状の税率なので、同じ掛金でも人によって節税額は倍以上違います

逆に、課税所得が生じていない方(扶養の範囲で働いている方など)には、入口の節税メリットが ありません。この場合、iDeCo を選ぶ理由は運用益の非課税だけになるため、 いつでも引き出せる 新NISA のほうが合理的なことが多くなります。

出口でいちばん効くのは「退職金と重なるかどうか」

一時金で受け取ると 退職所得控除 が使えます。控除額は勤続年数(iDeCo では掛金を出した年数)で決まり、 20年までは1年あたり40万円、20年を超える部分は1年あたり70万円です。 30年拠出すれば1,500万円の枠になります。

問題は、会社の退職金も同じ枠を使うことです。近い時期に両方を受け取ると、 勤続期間と加入期間の重複部分が控除の年数から差し引かれ、それぞれで枠を使い切ることが できません。退職金が1,500万円あって枠を使い切っていれば、iDeCo の一時金には ほぼそのまま課税されます。

上の入力で「退職金の見込額」を空欄のままにすると、この影響が消えて 出口の税を実際より小さく見積もります。退職金がある方は必ず入れてください。 そのうえで、受け取る年齢をずらすと結果がどう変わるかを試してみてください。

受け取り方は「税」だけで決めない

一時金・年金・併用のうち、どれが有利かは資産額と退職所得控除の枠の関係で変わります。 枠に収まるなら一時金、大きく超えるなら分けて受け取るほうが有利になることもあります。 本ツールは3通りをすべて計算します。

ただし年金で受け取ると、その分が所得として 国民健康保険料や介護保険料の算定に 乗ってきます。本ツールはこの影響を計算していません。年金受取を選ぶときは、 税額の差だけでなく、社会保険料の増加分も含めて考えてください。

60歳まで引き出せないことの意味

iDeCo の資金は原則として60歳になるまで引き出せません。これは「使ってしまわない」という 長所であると同時に、手元の流動性を失うという短所でもあります。

生活防衛資金がまだ貯まっていない、数年内に住宅の頭金や教育費の山が控えている、 といった状況で掛金を大きくすると、いざというときに金利の高い借入に頼ることになりかねません。 家計収支シミュレーションで 生活防衛資金の目安を、 教育資金シミュレーションで 教育費の山を確認してから、掛金の額を決めることをおすすめします。

この試算が扱っていないこと

  • 入口の節税額は、いまの年収が拠出終了まで変わらない前提で年数分を掛けています
  • 口座管理手数料(金融機関により月数百円)を差し引いていません
  • 運用は想定利回りで一定に増える前提です。実際は年ごとに上下し、元本割れもあります
  • 課税口座との比較は、運用中の分配金への課税を含まず、最後にまとめて課税される前提です
  • 年金で受け取る場合の国民健康保険料・介護保険料への影響は含みません
  • 企業型DCの事業主掛金・マッチング拠出との調整は扱っていません

よくある質問

iDeCoの節税額はどう計算されますか?

掛金の全額が小規模企業共済等掛金控除として所得から差し引かれます。減る税額は、掛金の額にその方の所得税率と住民税率を掛けた分です。本ツールは掛金を出した場合と出さない場合の税額を両方計算し、その差を節税額として表示します。所得税を納めていない方には、この入口の節税メリットはありません。

受け取るときにも税金がかかるのですか?

かかります。一時金で受け取ると退職所得、年金で受け取ると雑所得として課税されます。退職所得には退職所得控除、公的年金等には公的年金等控除があるため、控除の枠に収まれば税はかかりません。しかし枠を超えると課税されるため、入口の節税額だけを見て損得を判断することはできません。

会社の退職金と同じ年に受け取るとどうなりますか?

退職所得控除の枠を食い合います。控除額は勤続年数で決まりますが、同じ時期に受け取ると勤続期間と加入期間の重複部分が差し引かれ、それぞれで枠を使い切ることができません。本ツールは受け取る年齢の差から調整の要否を判定し、調整が必要な場合は合算して計算します。退職金の額が大きい方ほど、この影響が大きくなります。

一時金と年金はどちらで受け取るべきですか?

条件によって変わります。退職所得控除の枠に収まるなら一時金のほうが有利になりやすく、枠を大きく超えるなら年金や併用が有利になることもあります。本ツールは3通りをすべて計算し、出口の税がいちばん小さくなる受け取り方を表示します。ただし年金で受け取ると国民健康保険料・介護保険料の算定にも影響するため、税だけでは決まらない点にご注意ください。

掛金の上限はいくらですか?

加入区分によって変わります。会社員で企業年金がない方、企業型DCがある方、確定給付企業年金や公務員の方、自営業の方でそれぞれ上限が異なります。本ツールは選んだ区分の上限を表示し、超えている場合は警告します。上限は制度改正の対象になるため、実際に申し込む前に最新の額をご確認ください。

運用益が非課税というのは、どのくらいの効果ですか?

課税口座で同じ運用をすると、運用益に約20%の税がかかります。iDeCoではこれがかかりません。本ツールは同じ拠出額を課税口座で運用した場合の税引後の残高を計算し、その差を非課税のメリットとして表示します。運用期間が長く、利回りが高いほど差は大きくなります。

入力した内容は保存されますか?

保存しません。計算はすべてお使いのブラウザの中で完結し、入力した年収や退職金の額が当社のサーバーへ送信されることはありません。ページを閉じると入力内容は消えます。

計算に使った制度の出典

制度基準日 2026-09-09。税制改正・制度改正により変わることがあります。

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参考資料

このツールの計算に用いている制度の数値は、以下の一次資料にあたって確認しています。 制度は年度ごとに変わるため、実際の手続きの前に最新の内容をご確認ください。

  1. No.1420 退職金を受け取ったとき(退職所得) (国税庁)
  2. No.1600 公的年金等の課税関係 (国税庁)
  3. 確定拠出年金制度 (厚生労働省)

⚠️ ご利用にあたっての注意(免責事項)

  • 試算結果は、入力した条件に基づく概算です。将来の運用成果・賃料・金利・売却価格などを保証するものではありません。
  • 税金・社会保険料・各種制度を完全には反映していない場合があります。
  • 金融機関の融資審査の結果を保証するものではありません。
  • 本ツールは特定の金融商品・不動産の購入を勧めるものではなく、個別の投資助言ではありません。
  • 契約・投資の最終判断は、利用者ご自身の責任で行ってください。必要に応じて、税理士・FP・金融機関・不動産の専門家等へご確認ください。
  • 入力内容は計算のためにのみ使用され、サーバーやデータベースには保存されません。
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