金利・為替・債券を理解する
金利・為替・債券の関係を押さえ、相場全体の地合いを読むための用語。
この大分類には 106 語を収録しています。
安全通貨は危機時に買われやすい円・ドル・スイスフランなどを指すが、その地位は永続しない。内外金利差が大きい局面では「有事の円買い」が弱まることもある。リスク回避の強さだけでなく、金利差や各国の経済状況まで見て為替を判断したい。
OASはオプション付き債券の信用リスクをフェアに比較するための必須指標。MBS・コーラブル社債への投資では単純スプレッドではなくOASで評価することで、組み込みオプションの影響を除いた純粋な信用リスクの比較ができる。
発行体の返済能力を評価した指標で、債券のリスク判断の基準となる。格付けが低いほど利回りは高くなる傾向がある。
低金利通貨で資金を借り、高金利通貨で運用する戦略。金利差を収益源とするが、為替変動によるリスクも大きい。
キーレートデュレーションはイールドカーブの年限別感応度を示す精密な金利リスク指標。スティープニング・フラットニングの局面でどの年限に損失リスクがあるかを把握し、ヘッジや配分変更の判断に活用することが債券ポートフォリオ管理の精度を高める。
信用力の違いによって生まれる利回り差で、リスクの大きさを示す指標。拡大は不安、縮小は安定を意味する。
couponは債券保有中に受け取る定期的な利息。bond-yieldとは違い、発行時に決まる約束の利率であり、債券の実際の利回りや安全性そのものを示す数字ではない。
同じ物は同価格になるという発想で、物価比から適正為替を捉える長期の目安。短期予測には不向きで、金利差や投機でPPPから大きく乖離する。ビッグマック指数が身近な応用例。
コマーシャルペーパー(CP)は、企業が発行する短期の無担保証券。短期の資金調達コストと信用リスクの変化を映す。
金融機関が限度額の範囲で必要時に融資すると約束する契約で、企業は未使用部分にも手数料を払います。審査を待たずに引き出せる流動性の備えであり、決算資料では未使用枠が開示されることがあります。
物価差を加味した通貨の実力を示す指標。名目為替だけでは見えない購買力や国際競争力を把握できる。
通貨間の金利差によって発生する損益で、FXの重要な収益要素。為替変動と合わせて考える必要がある。
利息がない代わり額面より安く発行され満期に額面で償還される債券。差額が利益で、途中利払いがないぶん自動的に複利運用となる。金利変動への感応度が同満期の利付債より大きく、金利低下で大きく値上がり、上昇で大きく値下がりする。
元本がCPIに連動して調整される米国国債。インフレが進むほど元本が増え、実質購買力を守りやすい。TIPSと通常国債の利回り差(ブレークイーブン・インフレ率)は市場の期待インフレを示す重要指標として活用される。
発行体が債務を返済できなくなる状態。債券投資における最大のリスクであり、元本が失われる可能性がある。
利払いと償還で通貨が異なる仕組債で、高い表面利率の裏側にあるのは為替リスク。円高が進むと受取額が目減りし、元本割れとなる可能性がある。
資産と負債のデュレーションの差です。資産側が長いほど、金利上昇時に資産価値の下落が大きくなり自己資本が圧迫されます。
デュレーションマッチングは金利変動リスクを免疫化するALMの基本手法。年金・保険の資産運用の基礎だが、2022年英国LDI危機が示すように流動性リスクの管理が不可欠であることを理解したうえで活用することが重要だ。
デュレーションリスクは金利上昇局面で長期債の大幅下落につながる。金利見通しに応じてポートフォリオのデュレーションを短縮・延長する管理が重要で、利上げ局面では短期債・フローターズへのシフトが基本的な防御策だ。
プライベートクレジットは高利回り・非流動性プレミアムを得られる一方で流動性・透明性に制約がある。景気後退時のデフォルトリスクと時価評価の遅延リスクを理解したうえで、ポートフォリオの非流動部分として位置付けることが適切だ。
米財務省短期証券(T-Bill)は、満期1年以内の米国債。短期金利の代表的な運用先で、金融市場の安全資産として機能する。
米財務省中期証券(T-Note)は、2年から10年の米国債。政策期待と長期金利の中間ゾーンを表す代表的な指標物。
米財務省長期証券(T-Bond)は、20年・30年の米長期国債。長期インフレ期待とデュレーションリスクの感応度を見る。
maturityは債券の元本が返済される期限。満期までの長さは、資金回収のタイミングだけでなく、金利変動による価格の動きやすさにも大きく関係する。
インフレを考慮しない表面上の利回り。実際の資産価値の増加を見るにはreal-yieldとの比較が不可欠だ。
ラダーポートフォリオは金利予測を必要とせず再投資リスクを平準化できる安定運用向きの債券戦略。毎年の満期で流動性も確保でき、金利水準にかかわらず安定したキャッシュフローが得られる点が、長期の資産形成に適した設計の理由だ。
通貨の売買によって為替差益や金利差収益を狙う取引。レバレッジにより効率的に利益を狙えるが、リスクも大きい。
CDSは信用リスクを取引するデリバティブ。スプレッド拡大は市場の警戒感上昇を示す。