売買タイミングを考える
チャートのテクニカル指標と投資家心理から、売買の間合いを測る用語。
この大分類には 75 語を収録しています。
買値や過去の高値が基準として頭に残り、企業の実態と無関係に判断を縛る偏り。市場は他人の買値を気にしない。「今この価格で新規に買いたいか」に置き換えて考えることで、過去の数字から判断を切り離せる。
インプライドボラティリティは市場が織り込む将来の変動率。イベント前後で重要になる。
噂や期待で価格が動き、事実が出ると利益確定で反転する相場の典型パターン。重要なのはニュースではなく期待との差。
含み益は早く利食い、含み損は塩漬けにする利小損大の行動パターン。損失回避が売買に現れた姿で、伸びる銘柄を早売りし下げる銘柄を抱え込む。買値からの損益ではなく「今後上がるか下がるか」で判断し、損切りルールを数値で決めることが対策になる。
皆が買うから買い、皆が売るから売る横並びの行動がバブルと暴落を増幅する。多数派についていく安心感は、相場では最も高く買い最も安く売る側に回るリスクと表裏一体。自分の判断根拠を持つことが群れから距離を取る条件になる。
過去の価格動向から意識される下値の目安ライン。反発ポイントとして使われるが、絶対的なものではない。
回収不能な過去の費用。合理的には無視すべきなのに「ここまで払ったのだから」と損失が広がる方向へ進んでしまう。塩漬けやナンピンの深追いが典型。「今ゼロから始めるとして買うか」に置き換えれば、過去の投入額から判断を切り離せる。
質への逃避(リスクオフ)では、安全資産が買われリスク資産が売られる。ただし「安全資産は絶対に下がらない」わけではなく、財政不安が強まれば国債も売られうる。逃避買いは巻き戻りやすいため、何が安全とみなされているかを局面ごとに確認する姿勢が大切。
新高値・新安値銘柄数は52週ベースの市場内部の広がりを測る指標。指数が上昇しているのに新高値銘柄数が減れば天井圏のサインになりやすい。単独でなく市場ブレッド・移動平均超え銘柄比率と組み合わせて判断する。
売りが一斉に集中して急落する局面。パニック的な下げであり、相場の転換点となることもあるが判断は難しい。
損失を一定範囲に抑えるためのルールで、リスク管理の中核。感情に左右されないトレードを実現するために不可欠。
損失の痛みは利益の喜びの約2倍という心理の偏りが、損切りの遅れと利食いの早すぎを生む。感情で判断すると必ず利小損大になるため、買う前に損切り価格を数値で決めておくことが唯一の防御策になる。
低金利環境で他の選択肢が乏しいため、資金が株式などに流入する状態を指す概念。
約定価格を出来高で加重平均した当日の実勢平均コスト。機関投資家の執行ベンチマークで、株価がVWAP上なら当日買い方は含み益。当日限りでリセットされ中長期のトレンド判断には不向き。薄商い銘柄では信頼性が落ちる。
下落トレンド中に起きる一時的な反発で底打ちと誤認させる偽シグナル。空売りの買い戻しや機械的な過売り反応が原因だが下落の根本原因が解消されていないため再度急落に転じる。反発時の出来高が少なく移動平均線がレジスタンスになるのが見分けるポイント。
事前に決めたルールを感情に左右されずに実行する力。投資の成果は知識よりも、この継続的な実行に大きく依存する。
騰落線は相場上昇の広がりを見る指標。指数高値とA/Dラインの乖離は内部の弱さを示すことがある。
上昇に合わせて損切りラインを自動で切り上げる注文。利益を伸ばしつつ下落時に自動で確定でき、利大損小を機械的に実行できる。トレール幅が狭いと振るい落としで早売り、広いと利益を戻す。値動きの荒い銘柄ほど幅を広めに取る。
相場の押し・戻りが止まりやすい水準を38.2%・50%・61.8%などの比率で予測する手法。多くの投資家が見るため自己実現的に効きやすい。起点の取り方に主観が入り確実ではないため損切りとセットで使う。
他者の成功を見て「自分だけ乗り遅れた」と焦り高値圏で衝動買いしてしまう投資心理。SNSの爆益報告は生存バイアスの産物であることが多く、FOMOのまま動くと天井買いになりやすい。定期積立の設定でタイミング判断を不要にするのが最も合理的な対策。
プット・コール・レシオはオプション市場の強弱感を見る指標。極端な水準では逆張りシグナルとして使われることもある。
平均回帰は行き過ぎた価格が平均へ戻る傾向を指すが、「下がれば必ず戻る」わけではない。構造的な悪化や強いトレンド局面では平均自体が動き、回帰は起きない。逆張りの前提になる考え方だけに、何を平均とみなすかとトレンドの有無を見極めることが重要。
トレンドの方向ではなく強弱を0〜100で測る指標。25超でトレンド発生、20割れでレンジが目安。方向は+DIと−DIで読む。相場付き(トレンドかレンジか)の見極めに使う補助指標で、反応が遅く転換の先取りには不向き。
マーケットブレッドスは、指数の強さが幅広い銘柄に支えられているかを見る考え方。相場の健康診断に使える。
同じお金を出どころや用途で心の中で分け、扱いを変えてしまう心理。株で儲けた分は雑にリスクを取る、ローンを抱えたまま預金を温存するなどが典型。判断は口座単位でなく資産全体のバランスシートで行うことが罠を抜ける道になる。
市場がリスクを取る状態か避ける状態かを示す概念。資金の流れや資産配分の判断に重要。
過去に上昇が止められた価格帯を結んだラインで、売り圧力が強まりやすい水準を示す。突破すると相場の流れが変わることもある。
価格の上昇・下落のバランスから過熱感を数値化する指標。買われすぎ・売られすぎの目安として使われるが、単独判断は危険。
移動平均線の差からトレンドと勢いを判断する指標。トレンド転換の兆しを捉えるのに有効だが、単独での判断には限界がある。