「VIX先物カーブ」とは
VIX先物カーブはVIX指数を原資産とする先物の各限月の価格を並べたもので、コンタンゴ(順鞘)かバックワーデーション(逆鞘)かによって市場のリスク認識を読み解くテクニカル材料となる。
📌 投資判断のポイント
VIX先物カーブはコンタンゴ(順鞘)が通常、バックワーデーション(逆鞘)が急落時の特徴。期近VIXが期先を上回るバックワーデーション化は恐怖がピーク近いサインで、過去には底打ち局面に頻出するが追加ショックには注意が必要。
📐 計算式・数値の目安
コンタンゴ = 期先VIX先物価格 > 期近VIX先物価格/バックワーデーション = 逆
詳しい仕組み・意味
通常時はVIX先物が期近よりも期先のほうが高く、右肩上がりのコンタンゴ状態が続く。これは将来の不確実性プレミアムを反映した正常な形だ。逆に株価急落時には期近VIXが急騰し、期先VIXを上回るバックワーデーション状態に陥る。これは市場が「目先は危ないが、長期では収束する」と織り込んでいる証拠で、歴史的にはバックワーデーション転換が底打ちサインになることが多い。
具体例・注意点
2020年3月(コロナショック)、2022年2月(ウクライナ侵攻)、2023年3月(SVB破綻)にバックワーデーション化が観察され、いずれもその後数週間〜数ヶ月で株価が反発した。ただしバックワーデーションは「底打ち」ではなく「恐怖がピークに近い」サインに過ぎず、追加ショックでさらに深まることもある。VIX水準・プットコールレシオと組み合わせて読むことが望ましい。
関連用語
株式市場の将来の変動率を示す指数で、不確実性の高さを測る指標。方向ではなく「どれだけ動くか」を見る点が重要。
インプライドボラティリティは市場が織り込む将来の変動率。イベント前後で重要になる。
プット・コール・レシオはオプション市場の強弱感を見る指標。極端な水準では逆張りシグナルとして使われることもある。
SKEW指数はS&P500プットオプションから算出されるテールリスクの市場織り込みを示す。通常100〜150のレンジで、130超は暴落リスクの織り込みが高まっている状態。VIXが落ち着いていてもSKEW急騰はプロの警戒サインとして読む。
価格の変動幅を示す投資リスクの基本指標。「下方向への動き」だけでなく上下両方の振れ幅を測り、年率標準偏差で算出する。VIX(先行予測)とヒストリカルボラティリティ(実績値)の違いも押さえる。
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