「ブレッドスラスト」とは
ブレッドスラスト(Breadth Thrust)は上昇銘柄数の比率が短期間で急激に上昇する現象で、相場の底打ち・新しい強気相場の初動を示す強力なテクニカルシグナル。マーティン・ツヴァイク(Martin Zweig)が考案した。
📌 投資判断のポイント
ブレッドスラストは10日Advance Ratioが40%以下から61.5%以上に急上昇する希少シグナル。発生後12ヶ月の平均リターンは20〜25%と高く、相場底打ち局面で点灯する。ただしダマシもあるため市場ブレッド指標・ファンダメンタルズと整合性を取って活用する。
📐 計算式・数値の目安
Advance Ratio = 上昇銘柄数 ÷ (上昇銘柄数 + 下落銘柄数)
詳しい仕組み・意味
Zweig Breadth Thrust(ZBT)の典型定義は「10日移動平均ベースのAdvance Ratio(上昇銘柄数÷上昇+下落銘柄数)が10営業日以内に40%以下から61.5%以上に駆け上がる」状態。1945年以降の米国市場で発生は十数回しかなく、発生後12ヶ月の平均リターンは20〜25%と極めて高い「希少だが強い」シグナルとして知られる。2009年3月・2020年4月・2023年11月などの大底直後にZBTが点灯した実績がある。
具体例・注意点
ZBTは「希少シグナル」のため日常的に活用できる指標ではないが、点灯すれば強気相場の長期化を示す傾向が極めて強い。注意点として、ZBTもダマシがあり、2008年9月のリーマン直前にも疑似シグナルが点灯した。市場ブレッド指標(騰落銘柄比率・新高値新安値・McClellan Oscillator)と組み合わせて読み、ファンダメンタルズ環境(FRBスタンス・利益サイクル)と整合性を取ることが必要だ。
関連用語
マーケットブレッドスは、指数の強さが幅広い銘柄に支えられているかを見る考え方。相場の健康診断に使える。
新高値・新安値銘柄数は52週ベースの市場内部の広がりを測る指標。指数が上昇しているのに新高値銘柄数が減れば天井圏のサインになりやすい。単独でなく市場ブレッド・移動平均超え銘柄比率と組み合わせて判断する。
米国大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。年平均リターン約10%(名目)の長期実績を持ち、世界中の投資家の資産形成の中核。円建て投資では為替の影響にも注意が必要。
モメンタムファクターは上昇トレンドに乗る効果的な手法だが、相場急転換時のクラッシュリスクに注意が必要。クオリティ・バリューとの組み合わせで弱点を補いながら使うことが長期的な安定運用につながる。
日本株市場全体の動きを示す代表指数。多くの銘柄を対象とし、資金の流れや市場の方向性を把握するために使われる。
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