投資戦略・リスクを管理する
分散・ヘッジ・損切りなど、資産を守りながら増やすための戦略とリスク管理。
この大分類には 86 語を収録しています。
市場平均を上回るリターンを示す指標。投資戦略の付加価値を測るが、継続的に生み出すのは難しい。
本質的価値より十分安く買うことで見込み違いを吸収する緩衝余地。安く買うほど下値リスクが小さく値上がり余地が大きい。ただし価値の見積もりが前提で、業績悪化が続くバリュートラップでは安く見えても価値自体が目減りする点に注意。
資産を「持っているだけ」で得られる継続収益がインカムゲイン。株の配当・債券利息・不動産家賃が代表例。売らなくても入るから守りの投資の軸になる。
取引の相手が履行できなくなり、受け渡しや支払いを受けられなくなるリスクです。取引所や清算機関を挟まない相対の取引ほど、影響がそのまま自分に返ってきます。
VaRが示す境界線を越えた先で、損失が平均していくらになるかを表します。まれで極端な損失の重さを測る指標ですが、もとになる事象が少ないため推計の誤差は大きくなります。
期待リターンを無リスク金利+ベータ×リスクプレミアムで説明するモデル。分散で消せる固有リスクには報酬が払われず、消せない市場リスクにのみ対価が支払われると示した点が核心で、分散投資の理論的裏づけになっている。
「売ったとき」に初めて確定する利益がキャピタルゲイン。株・不動産の値上がり差額で、NISA口座なら非課税。インカムゲインと合わせたトータルリターンで投資成果を測るのが正解。
クオリティファクターは景気悪化局面での下落耐性を高めるディフェンシブな投資スタイル。ROE・利益安定性・財務健全性を基準に銘柄を絞り込み、バリュー・モメンタムと組み合わせた多ファクター戦略の一角として活用するのが実践的だ。
個別銘柄ではなくポートフォリオ全体でリスクとリターンを捉え、相関の低い資産の組み合わせでリターンを落とさずリスクを下げられると示した理論。現代の資産運用の土台。ただし過去データ依存で危機時は相関が上昇し分散効果が弱まる限界がある。
資産の7〜9割を低コストのインデックスで守り、1〜3割で個別株など積極運用に挑む戦略。大部分をコアで固めるためサテライトの失敗が致命傷にならない。初心者はコア100%から始め、慣れてから少しずつ攻めを加えるのが安全。
暴落などの好機に即座に投じられるよう確保する現金。下落局面で買い出動でき、精神的な余裕にもなる。ただし現金はインフレで目減りし、暴落を待ち続けると上げ相場に乗り遅れる。ため込みすぎず余力の範囲にとどめるのが現実的。
低ボラティリティファクターは長期のリスク調整後リターンで優れることが多い防御的な投資スタイル。景気拡大期に劣後しやすく、金利上昇にも不利なため、局面に応じてウェイトを調整しながら活用することが実践的だ。
過去の高値からの下落幅を示す指標で、投資のリスクを直感的に表す。リターンだけでなく、この下落の深さを管理することが重要。
値下がりした保有株を買い増して平均取得単価を下げる手法。押し目買いと違い下落トレンドで行う。下落が本物だと損失が膨らみ、信用取引では追証リスクも。事前の損切りラインとルール化が必須。
自分が本当に理解できる事業の範囲。輪の内側にとどまることで判断の質が上がり、群集心理や理解不能なリスクを避けられる。輪は学べば広げられるが、理解できないなら個別株を避けインデックスに分散するのも輪を守る一手。
割安株と成長株という2つの投資スタイルの比較概念。金利や市場環境によって優位性が変化する。
保有資産にプットを買って下落リスクを限定する保険的な戦略。損失を抑えつつ上値は残せるが、オプション料が継続コストになり、下げなければ掛け捨てになる。常時かけ続けるとリターンを削る点を意識したい。
馴染みのある自国資産に無意識に偏る傾向。世界に占める日本株は数%程度で、給与も年金も自国依存のため投資まで偏るとリスクが集中する。全世界株式インデックス1本で時価総額比に自動分散すれば機械的に回避できる。
価格の変動幅を示す投資リスクの基本指標。「下方向への動き」だけでなく上下両方の振れ幅を測り、年率標準偏差で算出する。VIX(先行予測)とヒストリカルボラティリティ(実績値)の違いも押さえる。
ボラティリティターゲティングはVIX急騰時に機械的な一斉縮小売りを誘発する。VIXが急騰する局面ではこの連鎖売りを見越したリスク管理が重要で、自分のポートフォリオがこの連鎖に晒されていないかを確認することが有益だ。
1銘柄・1取引にいくら投じるかを、儲けではなく最悪の損失額から逆算して決める技術。1回の損失を資産の1〜2%以内に抑えれば、予想が外れても致命傷にならない。銘柄選びより生き残りを左右するリスク管理の核心。
モメンタムファクターは上昇トレンドに乗る効果的な手法だが、相場急転換時のクラッシュリスクに注意が必要。クオリティ・バリューとの組み合わせで弱点を補いながら使うことが長期的な安定運用につながる。
利益を確定するためのルールで、トレードの出口戦略。stop-lossと組み合わせてリスクとリターンのバランスを設計する。
リスク資産に投資する際に上乗せされる期待収益。高リターンの裏には必ずリスクが存在する。
投資によって得られる成果の総称で、値上がり益と配当などを含む。単なる利益ではなく、期間やリスクとセットで評価することが重要。
VaRは一定確率で想定される最大損失額。危機時の想定外リスクにはストレステストも必要。