「VaR(バリュー・アット・リスク)」とは
一定期間・一定確率のもとで、最大どのくらい損失が出る可能性があるかを見積もるリスク管理指標。金融機関やファンドの限度管理で使われる。
📌 投資判断のポイント
VaRは一定確率で想定される最大損失額。危機時の想定外リスクにはストレステストも必要。
📐 計算式・数値の目安
VaR = 保有額 × 想定変動率 × 信頼水準に応じた係数
詳しい仕組み・意味
VaRは、ポートフォリオ全体のリスク量をひとつの数字で示せる点が特徴。たとえば「1日VaRが1億円、信頼水準99%」なら、通常の市場環境では1日損失が1億円を超える確率が1%程度という意味になる。株式、債券、為替、デリバティブなど異なる資産をまとめて管理しやすいため、金融機関のリスク管理で広く使われる。過去データを使う方法、分散共分散を使う方法、シミュレーションを使う方法がある。
個人投資家が直接計算する機会は少ないが、ファンドや金融機関がどの程度の損失を想定しているかを理解する概念として役立つ。信用リスクや流動性リスクを含む商品では、通常時のVaRだけでは不十分になりやすい。
レバレッジ商品やデリバティブを含む運用では、VaRの前提が崩れたときの損失拡大にも注意したい。
具体例・注意点
VaRは想定外の危機を十分に捉えられないことがある。過去にない急落、流動性の消失、相関の急変、連鎖的な信用不安には弱い。VaRの範囲内だから安全という意味ではなく、一定の前提での損失目安にすぎない。ブラックスワンや市場停止に備えるには、ストレステストと併用する必要がある。
関連用語
ストレステストは厳しい市場環境を仮定して耐久力を確認する手法。VaRでは見えにくい危機時リスクを補う。
標準偏差はリターンのばらつき。投資リスクを数値化する基本指標。
価格の変動幅を示す投資リスクの基本指標。「下方向への動き」だけでなく上下両方の振れ幅を測り、年率標準偏差で算出する。VIX(先行予測)とヒストリカルボラティリティ(実績値)の違いも押さえる。
統計モデルや過去データでは予測できないが発生すると市場に甚大な打撃を与える出来事。タレブが「予測不可能・甚大な影響・後付け合理化」の3特性で定義。完全回避は不可能なため損切りルールと分散投資で被害を限定するのが現実的な備え。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。