「きまって支給する給与」とは
きまって支給する給与は、厚生労働省の毎月勤労統計調査で使われる区分で、労働契約や就業規則などであらかじめ定められた支給条件・算定方法によって毎月支払われる給与である。基本給などの所定内給与に、残業代などの所定外給与を加えたものにあたる。
📌 投資判断のポイント
毎月勤労統計で、あらかじめ定めた条件で毎月支払われる給与。所定内給与と残業代などの所定外給与の合計で、賞与は含まない。
きまって支給する給与はどういう仕組み?
毎月勤労統計調査では、1か月の賃金である現金給与総額を、きまって支給する給与と、賞与などの特別に支払われた給与に分ける。きまって支給する給与はさらに、所定の労働時間に対する所定内給与と、時間外・休日・深夜の労働に対する所定外給与に分かれる。
2025年(令和7年)の確報では、事業所規模5人以上の1人平均で、現金給与総額が355,941円(前年比2.3%増)、きまって支給する給与が287,427円(同2.0%増)、所定内給与が267,532円(同2.0%増)、特別に支払われた給与が68,514円(同3.8%増)だった。差し引きすると、所定外給与は月19,895円になる。
毎月勤労統計調査は、常用労働者5人以上の事業所を対象とする国の基幹統計で、毎月の速報と、年に一度の確報が公表される。同じ調査の中で、就業形態計、一般労働者、パートタイム労働者に分けた数字も示される。
きまって支給する給与の具体例と注意点は?
きまって支給する給与は残業代を含むため、景気がよく残業が増える局面では伸びやすく、生産が落ち込むと早めに鈍る。賃上げの基調を見たいときは所定内給与、景気の勢いを見たいときは所定外給与を合わせて確認するとよい。毎月の数字は賞与の時期で大きく振れる現金給与総額より安定しているため、月ごとの比較にも使いやすい。
所定内給与との違い
所定内給与は、決められた労働時間に対する基本給や手当で、残業代を含まない。きまって支給する給与は、所定内給与に残業代などを加えた、毎月の定期的な給与全体である。春闘のベースアップの効果は所定内給与に、労働時間の増減はきまって支給する給与と所定内給与の差に表れる。
物価の変動を除いた実質賃金を見るときは、現金給与総額を消費者物価指数で割った指数が使われる。毎月の給与の動きと合わせて確認すると、家計の実感に近い形で賃金の変化をとらえられる。
関連用語
毎月勤労統計調査の賃金区分の一つで、きまって支給する給与から残業代などの所定外給与を除いた部分。基本給や家族手当、通勤手当を含み、賞与は含まない。賃上げの基調を見るときに使われる。
毎月勤労統計で公表される額面ベースの平均給与で、物価で割り戻すと実質賃金になります。パート比率の変化だけでも平均が動くため、前月比ではなく前年同月比で見るのが基本です。
給与や労働時間を毎月調べる厚生労働省の基幹統計で、名目賃金と実質賃金の出所となる。パート比率の変化で平均額が動くため共通事業所ベースの併読が要る。
所定労働時間を超えて働いた時間で、企業が採用より先に残業で調整するため景気に先行しやすい指標です。制度変更による減少との見分けが要ります。
実質賃金は、賃金から物価上昇の影響を差し引いた購買力の指標。給料が増えても物価上昇に負ければ、生活実感は改善しにくい。
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