「所定内給与」とは
毎月勤労統計調査で使われる賃金の区分の一つで、きまって支給する給与のうち残業代などの所定外給与を除いた部分。基本給と諸手当にあたる。
📌 投資判断のポイント
毎月勤労統計調査の賃金区分の一つで、きまって支給する給与から残業代などの所定外給与を除いた部分。基本給や家族手当、通勤手当を含み、賞与は含まない。賃上げの基調を見るときに使われる。
所定内給与はどういう仕組み?
同調査では、現金給与総額を「きまって支給する給与」と「特別に支払われた給与」に分け、前者をさらに所定内給与と所定外給与に分ける。きまって支給する給与は、労働協約や就業規則であらかじめ定められた支給条件・算定方法によって支払われる給与で、基本給・家族手当・超過労働手当を含む。このうち所定外給与は、所定の労働時間を超える労働、休日労働、深夜労働に対して支払われるもので、時間外手当・休日出勤手当・深夜手当などが該当する。それ以外が所定内給与である。賞与や期末手当は特別に支払われた給与であり、所定内給与には含まれない。金額はいずれも所得税・社会保険料を差し引く前の額で表される。
所定内給与の具体例と注意点は?
月の支給額が総額40万円で、うち残業代が5万円、通勤手当が1万5千円だった場合、きまって支給する給与は40万円、所定外給与は5万円、所定内給与は35万円になる。通勤手当や家族手当は所定内給与に含まれる。注意点は、賞与の支給月に現金給与総額が跳ね上がっても所定内給与は動かないことである。賃上げの基調を見るときに所定内給与が注目されるのは、景気変動で増減しやすい残業代と賞与を除いた部分だからである。
現金給与総額との違い
現金給与総額は、きまって支給する給与と特別に支払われた給与を足した額で、賞与も残業代も含む。所定内給与はそこから賞与と残業代を除いた、働き方が変わらなければ動かない部分である。賃金統計を読むときは、どの区分の数字なのかを最初に確かめる必要がある。
統計を読むときの使いどころ
賃上げの効果を見たいときは、現金給与総額ではなく所定内給与の前年比を見る。現金給与総額は賞与の支給月に大きく振れ、残業の増減にも左右されるため、月ごとの比較には向かない。一方で、生活実感に近い収入を見たいときは賞与も残業代も含む現金給与総額のほうが実態に合う。どちらが正しいということはなく、何を知りたいかで使い分ける。なお、いずれの金額も税・社会保険料を引く前であり、手取りではない点にも注意がいる。
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