「在庫率指数」とは
在庫率指数とは、鉱工業の製品について、出荷の量に対して在庫がどれだけ積み上がっているかを、基準の年を100として表した指数である。経済産業省が毎月公表する鉱工業指数の一つである。
📌 投資判断のポイント
鉱工業製品の在庫が出荷に比べてどれだけ積み上がっているかを基準年100で示す指数。上昇は売れ残りの兆しとされ、景気の転換点を探る手がかりになる。
在庫率指数はどういう仕組み?
在庫率は、月末の在庫の量を、その月の出荷の量で割って求める。在庫の量そのものを表す在庫指数とは違い、売れ行きと比べた在庫の重さを見る点に特徴がある。在庫率指数が上がっているときは、作った製品が売れ残って倉庫にたまり始めている可能性があり、企業はやがて生産を減らして在庫を調整しようとする。逆に下がっているときは、出荷が在庫を上回るペースで進んでおり、生産を増やす余地が出てくる。
この動きから、在庫率指数は景気の転換点を探る手がかりとして使われ、その一部の系列は内閣府の景気動向指数の先行系列にも採用されている。生産指数、出荷指数とあわせて読むことで、景気が在庫循環のどの局面にあるかを考える材料になる。
在庫率指数の具体例と注意点は?
出荷が前の年より減っているのに在庫率指数が上がり続けていれば、需要の落ち込みに生産の調整が追いついていないことを示す。一方、景気回復を見込んで企業が意図的に在庫を積み増すこともあるため、上昇がいつも悪い知らせとは限らない。季節による変動を除いた数字で見ること、業種ごとの違いが大きいことにも注意したい。毎月の速報だけでなく、確報での改定にも目を配りたい。
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