「売掛金年齢表」とは
売掛金年齢表とは、取引先ごとの売掛金、つまりまだ回収していない後払いの代金を、請求してからどれくらいの日数がたっているかで区切って一覧にした表です。回収が遅れている取引先を早く見つけるために使います。
📌 投資判断のポイント
取引先ごとの売掛金を、請求からの経過日数で区切って一覧にした表。古い区分の金額が増えたら回収の遅れの合図で、督促や引当金の見積もりに使う。
売掛金年齢表はどういう仕組み?
後払いで商品を売ると、代金を受け取るまでの間、売掛金として帳簿に残ります。売掛金年齢表では、これを取引先ごとに、例えば「30日以内」「31〜60日」「61〜90日」「90日超」のように期間で分けて並べます。人の年齢のように、売掛金がどれだけ古くなったかを見るので「年齢」と呼びます。古い区分にある金額ほど、回収できなくなるおそれが高いと考えられます。そのため、会社は表をもとに督促の優先順位を決めたり、取引の条件を見直したり、回収できない可能性に備える引当金の金額を見積もったりします。
売掛金年齢表の具体例と注意点は?
例えば、売掛金の合計が1,000万円で、そのうち90日を超えたものが120万円、全体の12%を占めていたとします。前の月は5%だったなら、回収が遅れ始めた取引先がいる合図です。表を取引先ごとに見ると、どの会社で遅れているかがすぐ分かります。注意したいのは、期間の区切り方は会社が決めるもので、法律で決まった様式はない点です。また、支払いの約束の日が取引先ごとに違うと、単純な日数だけでは比べにくいことがあります。
売掛金年齢表と売上債権回転日数の違い
売上債権回転日数は、売上債権の残高を1日当たりの売上で割り、売ってから回収するまでに平均で何日かかっているかを示す一つの数字です。全体の傾向は分かりますが、平均なので、一部の取引先の大きな遅れが隠れてしまいます。売掛金年齢表は、取引先ごと・期間ごとの内訳を見せるので、どこで遅れているかまで分かります。南アフリカの高校の会計の授業でも、12年生で売掛金の年齢の分析を読み解く練習をします。
作り方の手順
まず、取引先ごとに、まだ入金されていない請求書を一覧にします。次に、それぞれの請求書について、請求日や支払期日から今日までの日数を数え、30日ごとなどの区分に振り分けます。最後に、区分ごとの合計と、全体に占める割合を計算します。例えば取引先Aは30日以内が200万円、取引先Bは90日超が80万円、というように並べると、督促をする相手がすぐ分かります。毎月同じ形で作り、前の月と比べるのがこつです。
関連用語
売った代金のうち未回収の分をまとめた呼び方で、主に売掛金と受取手形を指す。売上より速く膨らんでいると、利益はあっても現金不足になるおそれがある。
売上債権を1日あたり売上高で割り、代金の回収に平均何日かかるかを示します。日数の伸びは回収条件の悪化や取引先の支払い遅延を示す場合があり、同業比較と時系列の両方で見ます。
売掛金や貸付金のうち回収できなくなりそうな額を見積もり、先に費用として積んでおく勘定です。一般債権、貸倒懸念債権、破産更生債権等の三区分で見積もり方が変わります。
後払い取引で相手ごとに限度額と期日を決め、回収不能を防ぐ社内の管理活動です。投資家の側では、売上債権回転日数の伸びや貸倒引当金の急増から、その質をある程度読み取れます。
売った代金や貸したお金が戻らなくなったときの損失。引当金で事前に備える仕組みがあるため、売掛金の増え方と引当金の残高の釣り合いを見ると、回収リスクの見方が分かる。
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