「売上債権」とは
売上債権とは、商品やサービスを売った代金のうち、まだ受け取っていない分をまとめた呼び方で、主に売掛金と受取手形を指します。
📌 投資判断のポイント
売った代金のうち未回収の分をまとめた呼び方で、主に売掛金と受取手形を指す。売上より速く膨らんでいると、利益はあっても現金不足になるおそれがある。
売上債権はどういう仕組み?
会社間の取引は後払いが一般的なので、売上を計上しても現金はすぐに入りません。この未回収の代金が売上債権です。貸借対照表では流動資産に載ります。電子記録債権を含めて考えることもあります。売上が増えていても売上債権が大きく膨らんでいると、利益は出ているのに現金が足りないという状態になりかねません。そのため、売上に対する売上債権の大きさや回転日数を確かめることが、決算書を読むときの基本の一つになります。
売上債権の具体例と注意点は?
例えば、年商1億2,000万円で売上債権が2,000万円なら、月商の2か月分にあたり、回収に平均およそ2か月かかっている計算です。前の年より日数が長くなっていれば、回収の遅れや売り方の変化を疑います。ただし決算日の前後に売上が集中する業種では、数字が大きく見えることがあります。同業他社と比べたり、複数年の推移を見たりしてから判断してください。
買入債務との違い
売上債権はこれから受け取るお金、買入債務はこれから払うお金です。売上債権が回収できなくなる心配に備えて、貸倒引当金を積むことがあります。決算書では両者を対で見ると、お金の出入りのタイミングが分かります。
お金が入らないリスクの見方
売上債権を見るときは、残高の大きさだけでなく、回収にかかる日数の変化に注目します。回転日数は、残高を1日あたりの売上高で割ると求められます。先ほどの例では、2,000万円を1日あたり約33万円で割って約60日です。これが翌年に90日へ延びていれば、回収が遅れている相手がいるのか、売り方を変えたのかを確かめたいところです。貸借対照表では、回収できないおそれに備える貸倒引当金が差し引かれていることもあります。注記に長期の未回収の情報があれば、あわせて読みましょう。一方で、特定の相手への売上債権が大きい会社は、その相手の業績の影響を受けやすくなります。有価証券報告書の主要な販売先の欄で、売上の10%以上を占める相手を確かめると、偏りの様子が分かります。回収の早さは、利益の額とは別に現金の余裕を左右します。決算書を読むときは、利益と並べて確かめましょう。
関連用語
売上高を売上債権で割った指標で、代金の回収の速さを示します。365を割れば回転日数が出ます。業種差が大きいため、同業他社か同じ会社の時系列で比べます。
売った代金として受け取った手形で、まだ現金になっていないもの。貸借対照表の資産に載り、売掛金と合わせて売上債権として分析する。
売掛金や貸付金のうち回収できなくなりそうな額を見積もり、先に費用として積んでおく勘定です。一般債権、貸倒懸念債権、破産更生債権等の三区分で見積もり方が変わります。
仕入れの代金のうち未払いの分をまとめた呼び方で、主に買掛金と支払手形を指す。流動負債に載り、売上債権と並べると資金繰りの様子が見えてくる。
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