「売上債権回転率」とは
売掛金や受取手形といった売上債権が、1年に何回入金に変わったかを示す指標です。
📌 投資判断のポイント
売上高を売上債権で割った指標で、代金の回収の速さを示します。365を割れば回転日数が出ます。業種差が大きいため、同業他社か同じ会社の時系列で比べます。
📐 計算式・数値の目安
売上債権回転率(回)=売上高÷売上債権
詳しい仕組み・意味
売上高を売上債権で割って求めます。回転率が高いほど代金の回収が速く、資金繰りに余裕があると読みます。365をこの回転率で割ると回転期間が日数で出るため、実務では回転日数のほうがよく使われます。何日で現金に変わるかという形にすると、直感的に把握しやすいためです。
回転率が低下しているときは、回収条件が緩んだか、期末近くに売上が集中したか、あるいは回収できていない債権が残っている可能性があります。売上が伸びているのに回転率だけが下がる場合はとくに注意が要ります。帳簿上の利益が増えても現金が入ってこない状態は、資金繰りの悪化につながるためです。
具体例・注意点
売上高1,200億円、売上債権200億円なら回転率は6回、回転期間はおよそ61日です。業種による差が大きく、現金商売の小売業では回転率が高く、掛け取引が中心の卸売業や建設業では低く出ます。したがって比較するのは同業他社か、同じ会社の時系列です。棚卸資産回転率とあわせて見ると、仕入から入金までの資金の滞留がどの段階で起きているかを絞り込めます。決算期末の残高だけで計算すると季節性の影響を受けるため、期首と期末の平均を使う方法もあります。四半期ごとに追うと、回収の遅れが一時的なものか続いているのかを早めに切り分けられます。
関連用語
棚卸資産回転率は在庫が売上に変わる速さを見る指標。需要鈍化のサインにもなる。
業種をまたいだ比較にはほとんど意味がなく、同業他社との比較と自社の時系列変化で見る指標。低下が続くときは在庫や売掛金の滞留を疑い、棚卸資産回転率まで分解すると詰まりが特定できる。
現金の出入りを示す指標で、利益とは別の視点で企業の体力を測る。黒字でも現金不足になるケースがあるため、投資判断では必ず確認すべき。
流動資産÷流動負債で短期の支払い能力を示す指標。200%以上が理想、100%未満は資金繰り注意。ただし在庫が売れ残りなら数字ほど安全ではなく、適正水準は業種で大きく異なる。同業比較と、在庫を除く当座比率との併用で判断したい。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。