総資産回転率

企業分析
よみ:そうしさんかいてんりつ
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「総資産回転率」とは

売上高を総資産で割り、投じた資産をどれだけ効率よく売上に変えているかを示す指標です。

📌 投資判断のポイント

業種をまたいだ比較にはほとんど意味がなく、同業他社との比較と自社の時系列変化で見る指標。低下が続くときは在庫や売掛金の滞留を疑い、棚卸資産回転率まで分解すると詰まりが特定できる。

詳しい仕組み・意味

計算式は売上高÷総資産で、単位は「回」です。1回転なら総資産と同額の売上を1年で上げていることを意味します。この指標はROEを3要素に分けるデュポン分解の構成要素のひとつで、ROAを「利益率×回転率」に分解したときの効率性の側面を担います。小売や卸のように薄い利幅を高い回転で稼ぐ業態は回転率が高く、電力・鉄道・半導体製造のように大規模な設備を抱える装置産業は構造的に低くなります。

具体例・注意点

売上高1,000億円・総資産500億円なら2.0回転、同じ売上でも総資産が2,000億円なら0.5回転です。

注意点は、業種をまたいだ比較にほとんど意味がないことです。装置産業の低さは非効率を意味しません。見るべきは同業他社との比較と、同じ企業の時系列変化です。回転率の低下が続く場合、売れない在庫の積み上がり、稼働していない設備、回収の遅れた売掛金などが資産に滞留している可能性があります。棚卸資産回転率や売上債権回転率まで分解すると、どこで詰まっているのかを特定できます。

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