「受取手形」とは
受取手形とは、商品を売った代金として受け取った手形のうち、まだ現金になっていないものを指す勘定科目です。貸借対照表では資産の側に載ります。
📌 投資判断のポイント
売った代金として受け取った手形で、まだ現金になっていないもの。貸借対照表の資産に載り、売掛金と合わせて売上債権として分析する。
受取手形はどういう仕組み?
手形は、決められた期日に決められた金額を支払うことを約束する証券です。売った側は期日まで待って銀行経由で代金を受け取るか、期日前に銀行で換金します。売掛金と同じく将来お金が入ってくる権利ですが、支払いの約束が証券の形になっている点が違います。決算書では売掛金とまとめて売上債権として分析することが多く、売上に比べて増えすぎていないかを確かめます。
受取手形の具体例と注意点は?
例えば100万円の商品を売り、3か月後が期日の手形を受け取ると、受取手形100万円が計上されます。相手が期日に支払えないと不渡りとなり、回収できない恐れが出てきます。また、中小受託取引適正化法が2026年1月に施行され、対象となる取引では手形での支払いが禁止されました。紙の手形そのものも電子的な決済へ移す動きが進んでおり、受取手形の残高は今後の業界の変化を映す数字でもあります。金額が大きい会社は、相手先の信用力や期日の長さにも注目します。
売掛金との違い
売掛金は帳簿上の権利で、請求書のやり取りなどで支払いを求めます。受取手形は証券そのものが支払いの約束を表し、期日に銀行を通じて取り立てられます。裏書きで他の支払いに回したり、割り引いて現金にしたりできる点も、売掛金にはない特徴です。
読むときのポイント
受取手形と売掛金を合わせた売上債権を売上高で割り、何日分の売上に当たるかを計算すると、回収の速さが分かります。例えば年間の売上が3,650万円で売上債権が300万円なら、30日分です。この日数が前の年より長くなっていれば、回収が遅れている可能性があるので、理由を説明資料で確かめます。
よくある誤解
「手形をもらえば確実に回収できる」というのは誤解です。手形は支払いの約束にすぎず、振り出した会社の資金が尽きれば不渡りになります。相手の信用力を確かめる必要は、売掛金と変わりません。
関連用語
期日に一定額を払うと約束する紙の証券で、企業間の後払いに使われてきた。全国銀行協会は2027年3月末までに紙の手形・小切手の交換を廃止するとしている。
売上高を売上債権で割った指標で、代金の回収の速さを示します。365を割れば回転日数が出ます。業種差が大きいため、同業他社か同じ会社の時系列で比べます。
仕入れなどの代金を払うために振り出した、期日前の手形。負債に載り、期日に払えないと不渡りとなるため、買掛金より重い支払いの約束といえる。
受け取った手形を期日前に銀行などへ譲り、利息分を引いた額で現金にする取引。不渡りになると買い戻しを求められるのが一般的。
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