「業績予想修正の広がり」とは
業績予想修正の広がり(Revision Breadth、修正リビジョン)は「上方修正された銘柄数 − 下方修正された銘柄数」を全体銘柄数で割った指標。市場全体・セクター別の利益サイクル方向感を可視化する。
📌 投資判断のポイント
業績予想修正の広がりは(上方修正銘柄数−下方修正銘柄数)÷全体で、利益サイクルの方向感を示す。株価指数より2〜3ヶ月先行する傾向があり景気転換点の早期警戒指標として有効。セクター別に見ると内部ローテーションも把握できる。
📐 計算式・数値の目安
Revision Breadth = (上方修正銘柄数 − 下方修正銘柄数)÷ 全体銘柄数
詳しい仕組み・意味
個別銘柄のEPS予想修正方向を集計し、プラスならば全体的に上方修正基調(利益サイクル上向き)、マイナスなら下方修正基調(利益サイクル下向き)と判断する。CitigroupのEarnings Revision Index等が機関投資家の間で広く参照され、株価指数より2〜3ヶ月先行する傾向が観察されている。マクロ経済指標が悪化する前に企業側が業績予想を引き下げ始めるため、景気後退の早期警戒指標としても機能する。
具体例・注意点
2008年・2020年・2022年の景気後退局面では、Revision Breadthが先行して急速にマイナスに転じた。逆に2009年・2020年後半・2023年の回復局面では、株価が動く前にRevision Breadthが先にプラスに転じた事例が多い。セクター別に見ることで、市場全体の方向と内部のローテーション(半導体先行・素材後行など)を立体的に把握できる。コンセンサス予想の「水準」ではなく「変化率」を見ることに価値がある指標だ。
関連用語
コンセンサス予想は複数アナリスト予想の平均・中央値で、市場期待値として機能する。決算は数字の絶対水準よりコンセンサスとのサプライズで動くため、当四半期実績だけでなく次四半期・通期ガイダンスとの整合も併せてチェックする。
アナリストレーティングは証券会社の投資判断(Buy/Hold/Sell)と目標株価。構造的にBuyに偏る傾向があり、Sell判断は5%程度。格上げ・格下げの見出しより「何が変わったか」と前提・目標株価のロジックを読むことが本質的に重要。
業績修正は株価に大きく影響するが、上方修正なら必ず買い、下方修正なら必ず売りではない。市場予想とのギャップと修正理由を確認することが重要。
予想PERは将来12ヶ月のEPS見通しを使う前向きバリュエーション指標。S&P500の長期平均はおよそ15〜17倍。割安に見えても分母のEPS予想が下方修正されれば一気に割高化するため、コンセンサスの修正方向を必ず合わせて確認する。
景気循環は資産クラスやセクターの強弱を考える基本。市場は景気統計より先に転換点を織り込むことが多い。
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