「予想PER」とは
予想PER(フォワードPER)は株価を「今後12ヶ月の予想EPS」で割った将来利益基準のバリュエーション指標。市場参加者が織り込んでいる利益見通しを前提とした「現時点の評価倍率」を示す。
📌 投資判断のポイント
予想PERは将来12ヶ月のEPS見通しを使う前向きバリュエーション指標。S&P500の長期平均はおよそ15〜17倍。割安に見えても分母のEPS予想が下方修正されれば一気に割高化するため、コンセンサスの修正方向を必ず合わせて確認する。
📐 計算式・数値の目安
予想PER = 株価 ÷ 今後12ヶ月の予想EPS
詳しい仕組み・意味
通常のPER(実績PER)は過去12ヶ月の確定EPSを使うため、利益サイクルの転換点では数字が歪む。予想PERはアナリストコンセンサスや会社計画から得た将来EPSを分母に使うことで、現在の株価が「将来の利益」に対していくらの倍率かを示す。米S&P500の予想PERは長期平均がおよそ15〜17倍とされ、20倍超は積極的、13倍以下は保守的という目線が一般的だ。実績PERと予想PERの差は市場の利益期待の方向感(増益期待・減益警戒)を読む手がかりになる。
具体例・注意点
予想PERは便利だが、分母となるEPS予想自体が外れることがある最大の弱点を抱える。決算シーズン前後ではコンセンサス予想が急速に修正され、予想PERだけ見ていると「割安に見えた銘柄がEPS下方修正で一気に割高化する」事態が起きる。実績PER・コンセンサスの修正方向(業績予想修正の広がり)・利益率トレンドと合わせて読み、予想の確からしさを別軸で評価することが欠かせない。
関連用語
株価が1株当たり利益(EPS)の何倍かを示す基本評価指標。PBR(資産ベース)と異なり利益の稼ぐ力で評価する。業種別目安(成長株20〜30倍超/バリュー株10〜15倍)を押さえて同業種内比較に使う。
シラーPERは10年平均実質EPSを使い景気循環をならして市場全体の割高感を測る長期指標。長期平均16〜17倍を大きく上回る水準は将来10〜15年の期待リターン低下を示唆するが、金利水準・利益率の構造変化と合わせて読まないとミスリードになりやすい。
EPSは「1株あたり純利益」。PERの計算基盤で、株価の理論的な根拠になる最重要指標。EPSが伸び続けている企業こそ本物の成長株だ。
コンセンサス予想は複数アナリスト予想の平均・中央値で、市場期待値として機能する。決算は数字の絶対水準よりコンセンサスとのサプライズで動くため、当四半期実績だけでなく次四半期・通期ガイダンスとの整合も併せてチェックする。
業績予想修正の広がりは(上方修正銘柄数−下方修正銘柄数)÷全体で、利益サイクルの方向感を示す。株価指数より2〜3ヶ月先行する傾向があり景気転換点の早期警戒指標として有効。セクター別に見ると内部ローテーションも把握できる。
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