シラーPER(CAPEレシオ)

投資指標
よみ:しらーぱー 別名:CAPEレシオ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 最終更新:2026-07-13
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「シラーPER(CAPEレシオ)」とは

シラーPER(CAPEレシオ)は株価指数を「過去10年のインフレ調整後 実質EPSの平均」で割った長期バリュエーション指標。短期の利益変動をならし、市場全体が割高か割安かを長い時間軸で測る。

📌 投資判断のポイント

シラーPERは10年平均実質EPSを使い景気循環をならして市場全体の割高感を測る長期指標。長期平均16〜17倍を大きく上回る水準は将来10〜15年の期待リターン低下を示唆するが、金利水準・利益率の構造変化と合わせて読まないとミスリードになりやすい。

📐 計算式・数値の目安

CAPE = 株価指数 ÷(過去10年の実質EPSの平均)

詳しい仕組み・意味

通常のPERは直近の利益で計算するため、好景気には利益が膨らんで割安に見え、不況には利益が縮んで割高に見える「景気依存の歪み」を抱えている。シラーPERはイェール大学のロバート・シラー教授が考案した方式で、10年分の実質EPSを平均化することでこの循環性を取り除く。米S&P500のシラーPERは長期平均がおよそ16〜17倍とされ、これを大きく上回る局面(1929年、2000年、2021年など)は将来10〜15年の期待リターンが低くなる傾向が歴史的に観察されている。

具体例・注意点

2026年時点の米国株は依然としてシラーPERが30倍前後で推移しており、長期平均を大きく上回る水準にある。ただしシラーPERは「いつ下がるか」を当てる短期タイミングツールではない。低金利・高利益率・GAFAなど高ROIC企業比率の上昇など構造変化を加味する必要があり、過去平均との単純比較では判断を誤る。実質金利・利益率(純利益率)・企業構成の変化と合わせて読み、長期の期待リターンの「目線合わせ」に使うのが実務的だ。

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