「増収増益」とは
前の期と比べて、売上(収益)も利益もそろって増えている状態。会社が順調に成長していることを示す、決算の代表的な好調サイン。
📌 投資判断のポイント
売上も利益もそろって増えた好決算の代表サイン。ただし増収減益(先行投資)や減収増益(経費削減)もあり、中身次第。資産売却益による見せかけの増益にも注意し、どの利益段階がなぜ増えたか確認する。
詳しい仕組み・意味
決算の良し悪しは、「増収か減収か(売上の増減)」と「増益か減益か(利益の増減)」の組み合わせで語られる。売上も利益も増えれば「増収増益」、どちらも減れば「減収減益」。売上は伸びたのに利益が減る「増収減益」、売上は減ったのに利益が増える「減収増益」もある。増収増益はもっとも分かりやすい好決算で、需要が伸びて売上が増え、かつコストを抑えて利益率も保てている理想的な形だ。四半期決算のたびにこの4分類でニュースになり、株価が反応する。
具体例・注意点
注意したいのは、増収増益でも中身を見る必要があること。たとえば「増収減益」は、売上は伸びたが原材料高や人件費増、先行投資で利益が圧迫された状態で、必ずしも悪いとは限らない(将来の成長のための投資かもしれない)。逆に「減収増益」は、売上が縮む中でリストラや経費削減で利益をひねり出しただけの、持続性に欠けるケースもある。また、本業の営業利益は減っているのに、資産売却の特別利益で最終利益だけ増えている「見せかけの増益」にも注意。増収増益という言葉に安心せず、どの利益段階が、なぜ増えたのかまで確認することが、決算を正しく読むコツだ。
関連用語
売上高を示す最も基本的な指標で、企業の規模や成長性の出発点となる。ただし利益は含まれないため、単独では企業の良し悪しは判断できない。
本業でどれだけ利益を生み出しているかを示す指標。売上から営業コストを引いた利益であり、企業の競争力やビジネスモデルの強さを測る中心的な数値。
本業のもうけ(営業利益)に利息・配当・為替差損益など本業以外を加えた、会社の実力ベースの利益。一時的な特別損益は含まず反復的な稼ぐ力を見るのに向く。米国会計には概念がなく海外比較は不可。
業績修正は株価に大きく影響するが、上方修正なら必ず買い、下方修正なら必ず売りではない。市場予想とのギャップと修正理由を確認することが重要。
会社予想は企業自身が示す将来業績の見通し。投資家は数字そのものだけでなく、市場コンセンサスとの差、前提条件、会社の予想傾向を合わせて見る。
決算短信は企業決算の速報資料。株価は市場予想との差や会社予想に強く反応する。
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