「経常利益」とは
本業のもうけ(営業利益)に、利息や配当など本業以外の損益を加えた、会社が普段の活動全体で稼ぐ力を示す利益。日本の決算でとくに重視される。
超重要用語 — 投資家の必修単語
本業に財務まで足した「普段の実力」——日本の決算はここを見る。
📌 投資判断のポイント
本業のもうけ(営業利益)に利息・配当・為替差損益など本業以外を加えた、会社の実力ベースの利益。一時的な特別損益は含まず反復的な稼ぐ力を見るのに向く。米国会計には概念がなく海外比較は不可。
📐 計算式・数値の目安
経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用
詳しい仕組み・意味
損益計算書(P/L)では、利益がいくつかの段階に分かれて表示される。売上から売上原価を引いた「売上総利益(粗利)」、そこから販管費を引いた「営業利益(本業のもうけ)」、さらに営業外の損益を加減した「経常利益」、特別な損益を反映した「税引前当期純利益」、税金を引いた「当期純利益」だ。経常利益は「営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用」で計算される。営業外収益には受取利息・配当金・為替差益など、営業外費用には支払利息・為替差損などが入る。本業に財務活動まで含めた「会社の実力ベースの利益」とされ、日本では投資家が最も注目する利益の一つだ。
具体例・注意点
たとえば営業利益が100億円でも、借入金が多く支払利息が30億円かかれば経常利益は70億円に下がる。逆に、保有株の配当や海外資産の為替差益で経常利益が営業利益を上回ることもある。注意点は、経常利益には工場売却益や災害損失などの「一時的な特別損益」は含まれないこと。だからこそ、その会社が毎期くり返し稼げる利益水準を見るのに向いている。ただし米国会計(IFRS・US-GAAP)には経常利益の概念がなく、海外企業とはそのまま比較できない。営業利益・経常利益・純利益を段階で追い、どこで利益が増減したのかを読み解くことが、決算分析の基本になる。
関連用語
本業でどれだけ利益を生み出しているかを示す指標。売上から営業コストを引いた利益であり、企業の競争力やビジネスモデルの強さを測る中心的な数値。
最終的に企業に残る純利益で、EPSの元となる最重要指標。税金や利息も含めた総合的な収益力を示すが、一時要因の影響には注意が必要。
売上から原価を引いた最初の利益で、ビジネスの基本的な収益力を示す指標。ここから各種コストが引かれ、最終利益へとつながる。
売上高を示す最も基本的な指標で、企業の規模や成長性の出発点となる。ただし利益は含まれないため、単独では企業の良し悪しは判断できない。
損益計算書(P/L)・貸借対照表(B/S)・キャッシュフロー計算書(C/F)の総称で、3表は連動する。利益が出ていても現金が枯れる黒字倒産があるため、P/Lの利益はC/Fの現金の裏付けとあわせて読む。
企業分析 の他の用語
🏷 関連タグ
⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。