仕入債務回転日数

企業分析
よみ:しいれさいむかいてんにっすう
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「仕入債務回転日数」とは

仕入れてから実際に代金を支払うまで、平均で何日かかっているかを表す指標です。

📌 投資判断のポイント

仕入債務を1日あたり売上原価で割り、支払いまでの平均日数を示します。長いことは交渉力の表れにも、資金繰り悪化による支払い引き延ばしにもなり得るため、資金の流れと併せて見ます。

詳しい仕組み・意味

買掛金と支払手形を合計した仕入債務を、1日あたりの売上原価で割って求めます。日数が長いほど支払いを後ろ倒しにできており、その間は仕入先から実質的に無利子で資金を借りているのと同じ状態になります。売上債権回転日数と棚卸資産回転日数を足し、この仕入債務回転日数を差し引くと、現金が事業に縛られている期間が算出できます。同じ利益を出す会社でも、この期間が短いほど手元資金に余裕が生まれます。分母には売上高ではなく売上原価を使うのが基本です。仕入債務は原価の側から発生するため、売上高を使うと粗利率の違いが数字に紛れ込んでしまうからです。

具体例・注意点

日数が長いこと自体は交渉力の強さを示す場合があり、必ずしも悪い兆候ではありません。ただし、資金繰りが苦しくなって支払いを引き延ばしている場合も同じように日数が伸びます。どちらであるかは、営業キャッシュフローや手元資金の推移と合わせて判断します。逆に日数が急に短くなったときは、仕入先から取引条件の厳格化を求められた可能性を疑う余地があります。取引先にとっては自社の売上債権回転日数にあたるため、業界全体では一方の長期化が他方の負担になっている点も意識したいところです。手形での支払いが多い企業では日数が長く出やすく、決済手段の違いも数字に表れます。

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