「棚卸資産回転日数」とは
仕入れた在庫が売れるまでに平均で何日かかっているかを示す指標です。日数が短いほど在庫が滞留せず、資金が早く戻ってくることを意味します。
📌 投資判断のポイント
在庫が売れるまでの平均日数。棚卸資産を1日あたりの売上原価で割って求め、売上債権や仕入債務の期間と合わせて資金が拘束される長さを測れる。
詳しい仕組み・意味
棚卸資産を1日あたりの売上原価で割って求めます。年間の売上原価を365で割ったものが1日あたりの売上原価です。同じ内容を回転率として表すこともでき、回転率が年12回なら回転日数はおよそ30日になります。日数で表す利点は、支払いや回収のサイクルと直接比べられることです。売上債権回転期間と足し合わせ、仕入債務の支払期間を引くと、現金が事業に拘束される期間を示す指標が得られます。
具体例・注意点
適正な水準は業種によって大きく違います。生鮮食品を扱う小売業では数日、機械や建設資材では数か月ということもあり、業種をまたいだ比較には意味がありません。見るべきは同じ会社の時系列の変化と、同業他社との差です。日数が急に伸びた場合、需要の落ち込みで売れ残っている可能性と、増産や値上がりを見込んで意図的に積み増した可能性の両方があります。決算資料の説明と合わせて読む必要があります。
関連用語
棚卸資産回転率は在庫が売上に変わる速さを見る指標。需要鈍化のサインにもなる。
利益が出ていても資金が回らない企業を見つける手がかりになる。絶対値は業種差が大きいので、同業比較と自社の時系列推移で判断したい。数値の長期化は取引条件の悪化と不良債権の滞留のどちらでも起こるため、貸倒引当金の動きとセットで確認する。
CCCは現金回収までの日数を見る指標。短いほど資金効率が良い。
事業を回すために立て替える手元資金で、流動資産−流動負債で表す。売掛金と在庫が膨らむほど利益が出ていても現金は苦しくなり、黒字倒産の原因にもなる。利益だけでなく運転資本の推移と営業キャッシュフローを併せて確認したい。
企業の在庫の増減がつくる3年から4年の景気の波。出荷と在庫の伸び率を並べると、意図せざる在庫増から在庫調整へと進む局面が読み取れる。
企業分析 の他の用語
🏷 関連タグ
⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。