「逆ざや」とは
資金を集めるために支払うコストが、その資金を運用して得られる収益率を上回っている状態です。本来は収益を生むはずの利ざやがマイナスになっていることを指します。
📌 投資判断のポイント
資金の調達コストが運用で得られる収益率を上回り、利ざやがマイナスになった状態。高い予定利率を約束した後に金利が下がると保険会社で起きやすく、1990年代の生保破綻の大きな要因となった
逆ざやはどういう仕組み?
銀行は預金に払う利息より高い金利で貸し出し、その差で利益を得ます。保険会社は契約時に約束した予定利率より高い利回りで保険料を運用し、その差を収益源にします。この差がプラスなら順ざや、マイナスなら逆ざやです。
逆ざやが生じる典型は、金利が高い時期に長期の約束をした後で市場金利が大きく下がる場面です。約束した利率は契約期間中に下げられないため、運用利回りだけが落ち込み、差額を会社の利益や内部留保で埋めることになります。
逆ざやの具体例と注意点は?
1990年代に予定利率の高い貯蓄性保険を多く販売した生命保険会社は、その後の低金利で深刻な逆ざやに陥りました。1997年の日産生命の破綻をはじめ、複数の生命保険会社の経営破綻の大きな要因とされています。
企業分析の場面では、逆ざやの規模そのものより、それを吸収できる利益や資本の厚みがあるかが重要です。金融機関の決算を読むときは、利ざやの推移とソルベンシー・マージン比率や自己資本の水準をあわせて確認すると、逆ざやが一時的な負担なのか経営を揺るがす問題なのかを見分けやすくなります。
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