「与信費用」とは
貸したお金が返ってこない見込みに備えて、銀行が費用として計上する金額のことです。
📌 投資判断のポイント
貸したお金が返らない見込みに備えて銀行が計上する費用です。損失が確定する前から積むため、景気が悪化すると利益を押し下げ、取引先が持ち直すと戻り入れで利益を押し上げます。
詳しい仕組み・意味
クレジットコストとも呼ばれます。中身は主に、貸倒引当金の繰入額、実際に回収不能となった債権の償却、債権を売却したときの損失などです。取引先の業績が悪化して債務者区分が下がると、より多くの引当てが必要になり、その分が費用として損益計算書に載ります。
特徴は、実際に損失が確定する前から計上される点にあります。将来の焦げ付きを見積もって先に費用にしておく仕組みなので、景気が悪くなる局面では利益を押し下げ、取引先が持ち直して引当てが不要になれば戻り入れとして利益を押し上げます。銀行の利益が景気の波に対して振れやすいのは、この動きが効いているためです。
具体例・注意点
見るときは、金額そのものより貸出残高に対する比率と、その方向を追うと変化がつかみやすくなります。与信費用が低い状態が続いているときは、健全なのか、それとも引当てが薄いのかを、不良債権の残高や開示されている債務者区分と合わせて確かめたいところです。決算説明資料には翌期の与信費用の見通しが示されることが多く、経営陣の景気認識を読む手がかりにもなります。見通しが期中に引き上げられたときは、特定の大口先で問題が起きたのか、幅広い業種で悪化しているのかを確かめると、影響の広がりを見積もりやすくなります。
関連用語
売掛金や貸付金のうち回収できなくなりそうな額を見積もり、先に費用として積んでおく勘定です。一般債権、貸倒懸念債権、破産更生債権等の三区分で見積もり方が変わります。
業務純益から国債等債券関係損益を除いた、銀行の本業の利益です。市場の値動きを除いて貸出と手数料の収益力を見るための指標で、算定の細部は銀行ごとに異なります。
credit-riskは、債券の利息や元本が約束どおり支払われない危険。高いcouponや高いbond-yieldは、この信用リスクの大きさを反映している場合が多い。
後払い取引で相手ごとに限度額と期日を決め、回収不能を防ぐ社内の管理活動です。投資家の側では、売上債権回転日数の伸びや貸倒引当金の急増から、その質をある程度読み取れます。
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