「建設仮勘定」とは
建設や製作の途中で、まだ使い始めていない建物や機械などに払ったお金を、完成するまで一時的にまとめておく資産の科目。有形固定資産に表示される。
📌 投資判断のポイント
建設や製作の途中で、まだ使っていない設備に払ったお金をためておく科目。完成して使い始めた時点で建物や機械装置に振り替わり、そこから減価償却が始まる。
建設仮勘定はどういう仕組み?
工場や店舗を建てるときは、完成前に手付金や工事の途中の代金を払うことが多い。完成していない設備はまだ事業に使っていないため、建物や機械装置の科目には入れず、建設仮勘定にためておく。完成して使い始めた時点で、建物や機械装置などの本来の科目に振り替える。減価償却は使い始めてから始まるので、建設仮勘定の段階では減価償却をしない。
建設仮勘定の具体例と注意点は?
建設仮勘定が大きく増えている会社は、大きな設備投資を進めている途中だと読める。完成後は減価償却費が増え、利益を押し下げる要因になる点に注意したい。反対に、計画が止まったまま長く残っている場合は、その投資が本当に使われるのか、損失として処理する必要がないかを注記や説明資料で確かめるとよい。
建設仮勘定と建物・機械装置の違い
建物や機械装置は、すでに完成して事業に使っている資産で、毎年の減価償却で費用になっていく。建設仮勘定は、同じ設備でもまだ完成前・使用前の段階にあるもので、減価償却をしない。会社計算規則も、有形固定資産の中に建物や機械装置と並んで建設仮勘定を挙げている。例えば総額5億円の工場に、完成前に3億円を払った時点では3億円が建設仮勘定に載り、完成して使い始めた時点で5億円が建物などに振り替わり、そこから耐用年数に応じた減価償却が始まる。
決算書での見方
有価証券報告書の有形固定資産等明細表には、建設仮勘定の期首の残高、その年に増えた額、本来の科目へ振り替えた額、期末の残高が並んでいる。増えた額と振り替えた額を比べると、設備投資がどの段階にあるかがつかめる。また「設備の状況」の項目には、計画中の設備投資の予定金額、すでに払った額、着手と完了の予定時期が載っていることが多い。建設仮勘定の残高が総資産の1割を超えるような会社は、大きな投資の完成を控えていると考えられ、完成後の減価償却費の増え方や、その設備が生む売上の見通しを説明資料で確かめたい。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。