「イールドギャップ」とは
株式の益回りから長期金利を差し引いた値で、株式が債券と比べてどれだけ高い利回りを見込めるかを示す指標です。株式の割安度や割高度を、金利との比較で測るときに使われます。
📌 投資判断のポイント
株式の益回りから長期金利を引いた値。予想PER16倍なら益回り6.25%で、10年国債1.5%なら4.75%となる。大きいほど株式が債券より割安と読むが、利益予想の下方修正で崩れやすい
イールドギャップはどういう仕組み?
益回りはPER(株価収益率)の逆数で、「1株当たり利益 ÷ 株価」で求めます。PERが20倍なら益回りは5%です。これから10年国債の利回りなどの長期金利を引いたものがイールドギャップです。
値が大きいほど、株式は債券に比べて利回りの面で有利、つまり割安と読みます。反対に値が小さい、あるいはマイナスなら、債券の利回りに対して株価が高く評価されている状態です。長期金利から益回りを引いた逆の差をイールドスプレッドと呼び、こちらは値が大きいほど株式が割高と読むので、向きを取り違えないよう注意が必要です。
イールドギャップの具体例と注意点は?
例えば市場全体の予想PERが16倍なら益回りは6.25%です。10年国債の利回りが1.5%なら、イールドギャップは4.75%になります。金利が上がってこの差が縮めば、株式の相対的な魅力は下がったと判断されます。
ただし益回りは予想利益にもとづくため、景気の悪化で利益予想が下方修正されると、見かけ上の割安さはすぐに消えます。国ごとに金利水準や成長率が違うので、他国の値と単純に比べるより、同じ市場の過去の平均からどれだけ離れているかで見るのが一般的です。
関連用語
株価が1株当たり利益(EPS)の何倍かを示す基本評価指標。PBR(資産ベース)と異なり利益の稼ぐ力で評価する。業種別目安(成長株20〜30倍超/バリュー株10〜15倍)を押さえて同業種内比較に使う。
予想PERは将来12ヶ月のEPS見通しを使う前向きバリュエーション指標。S&P500の長期平均はおよそ15〜17倍。割安に見えても分母のEPS予想が下方修正されれば一気に割高化するため、コンセンサスの修正方向を必ず合わせて確認する。
シラーPERは10年平均実質EPSを使い景気循環をならして市場全体の割高感を測る長期指標。長期平均16〜17倍を大きく上回る水準は将来10〜15年の期待リターン低下を示唆するが、金利水準・利益率の構造変化と合わせて読まないとミスリードになりやすい。
中央銀行が意図的に操作する「金利の出発点」。FF金利(米)・コール翌日物(日)が代表。interest-rate(金利全般)の中でも中央銀行が直接動かす金利で、株・為替・住宅ローンまで連鎖的に動かす。
投資指標 の他の用語
🏷 関連タグ
⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。