「運転資本回転期間」とは
事業に寝ている運転資本が、売上の何日分にあたるかを示す指標です。日数が長いほど、同じ売上を立てるために多くの資金が必要になります。
📌 投資判断のポイント
売上債権と棚卸資産から仕入債務を引いた運転資本が売上の何日分かを示す指標です。日数が伸びると、利益が出ていても手元の現金が増えにくくなります。
詳しい仕組み・意味
運転資本は、売上債権と棚卸資産の合計から仕入債務を差し引いた額です。これを1日あたりの売上高で割ると回転期間が日数で求められます。売掛金の回収が遅い、在庫を多く抱えている、あるいは仕入先への支払いが早いと日数は長くなります。
同じ利益を出している会社でも、回転期間が長ければ手元の現金は増えにくくなります。売上が急に伸びる局面ではとくに影響が大きく、利益は出ているのに資金が足りなくなる状態につながることがあります。計算に使う売上高は年間の数字なので、季節性の強い事業では期末の残高が一時的に膨らんでいないかもあわせて見る必要があります。
具体例・注意点
業種によって水準がまったく違うため、絶対値ではなく同業他社との比較と自社の時系列で見ます。日数が急に伸びたときは、回収の遅れか在庫の滞留が起きている可能性があり、決算短信の貸借対照表と併せて確認する価値があります。逆に極端に短い場合は、仕入先への支払いを遅らせて資金を確保している可能性も考えられます。前受金を多く受け取るビジネスでは運転資本がマイナスになり、回転期間もマイナスで表示されます。この場合は売上が伸びるほど手元資金が増える構造です。
関連用語
事業を回すために立て替える手元資金で、流動資産−流動負債で表す。売掛金と在庫が膨らむほど利益が出ていても現金は苦しくなり、黒字倒産の原因にもなる。利益だけでなく運転資本の推移と営業キャッシュフローを併せて確認したい。
利益が出ていても資金が回らない企業を見つける手がかりになる。絶対値は業種差が大きいので、同業比較と自社の時系列推移で判断したい。数値の長期化は取引条件の悪化と不良債権の滞留のどちらでも起こるため、貸倒引当金の動きとセットで確認する。
営業キャッシュフローは本業の現金創出力。利益が本当に現金化しているかを見る。
流動資産÷流動負債で短期の支払い能力を示す指標。200%以上が理想、100%未満は資金繰り注意。ただし在庫が売れ残りなら数字ほど安全ではなく、適正水準は業種で大きく異なる。同業比較と、在庫を除く当座比率との併用で判断したい。
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⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。