「無担保社債」とは
無担保社債とは、返済を確実にするための特定の担保が付いていない社債である。発行した会社の信用だけを頼りに元本と利息が支払われる。
📌 投資判断のポイント
特定の担保を付けず、発行会社の信用だけで元本と利息が払われる社債。日本の事業会社の社債の大半はこの形で、格付けや財務の約束が判断材料になる
無担保社債はどういう仕組み?
社債には、土地や工場などを担保にする担保付社債と、担保を付けない無担保社債がある。日本で発行される事業会社の社債は、現在ほとんどが無担保である。担保がない分、投資家は会社の返済能力を格付けや財務の内容で判断することになる。投資家を守るため、ほかの債権者に担保を差し出すことを制限する条項などの財務上の約束が付けられることが多い。会社法では原則として社債管理者を置く必要があるが、各社債の金額が1億円以上の場合などは不要で、その場合は事務を代行する財務代理人だけを置く社債も多い。
無担保社債の具体例と注意点は?
例えば同じ会社が担保付社債と無担保社債を出していれば、倒産したときに担保付社債の投資家は担保から優先して回収できるため、無担保社債のほうが回収できる額は少なくなりやすい。そのぶん利回りは高めになる。個人向けの社債も多くは無担保で、預金のような保護はない。購入するときは、格付けだけでなく、財務の約束の内容や社債管理者の有無を確かめておきたい。
担保付社債との違い
担保付社債は、特定の資産を担保にして、倒産したときにその資産から優先して回収できる。無担保社債は担保がない代わりに、会社のすべての財産から一般の債権者と同じ順位で回収を受ける。かつての日本では担保付きが原則とされていたが、1990年代に規制が緩められて以降、信用の高い会社を中心に無担保での発行が一般的になった。
投資家が気をつけたいこと
無担保社債の元本の安全性は、会社の返済能力にかかっている。格付けが投資に適した水準から外れると、価格が大きく下がることがある。購入するときは、利率だけでなく、満期までの年数、劣後の特約がないか、財務の約束でどんな場合に繰り上げて返済を求められるかを確かめたい。個人向けの社債は1口10万円や100万円などの単位で買えるものもあるが、満期前に売るときは買い手が見つかりにくく、価格が不利になることもある。社債の利率は、同じ年限の国債の利回りに、会社の信用に応じた上乗せを足して決まる。
出典: e-Gov法令検索「会社法」
関連用語
企業が発行する債券で、政府債券より高い利回りが期待できるが、その分信用リスクも高い。リスクとリターンの関係を理解することが重要。
発行会社の土地や工場などの特定の財産に担保を設定して発行する社債。支払いが滞ったときは担保から優先して弁済を受けられるが、担保の価値によっては額面を下回ることもある
社債権者に代わって元利金の受け取りや債権の保全を行う銀行などをいいます。会社法では原則として設置が必要ですが、各社債の金額が1億円以上の場合などは置かなくてよいとされています。
借りた側が純資産や利益などの水準を保つことを約束する契約条項で、コベナンツとも呼ばれます。抵触すると期限の利益を失い一括返済を求められるため、決算の注記で状況が開示されます。
発行体の返済能力を評価した指標で、債券のリスク判断の基準となる。格付けが低いほど利回りは高くなる傾向がある。
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