「標準原価」とは
この条件で作ればこれだけの費用で済むはずだ、とあらかじめ定めておく目標の原価です。実際にかかった原価と比べ、そのずれの原因を探すために使います。
📌 投資判断のポイント
能率的に作業した場合の目標原価をあらかじめ定め、実績との差額を値段の影響と使用量の影響に分けて把握する手法です。標準が古びると管理の道具として働かなくなります。
詳しい仕組み・意味
製品1単位あたりの材料の使用量、作業に要する時間、それぞれの単価を、能率的に作業した場合の水準で見積もって設定します。決算のたびに実際原価を集計するだけでは、費用が高かったという結果しか分かりません。基準となる金額を先に置いておけば、実績との差額を材料の値段によるものと使用量によるものに分けて説明できます。
この差額を原価差異と呼び、価格差異、数量差異、賃率差異、時間差異、そして操業度差異などに分解します。どの要素が悪化したのかが分かれば、仕入先との交渉、作業手順の見直し、生産計画の修正のどれに手をつけるべきかを判断できます。
具体例・注意点
材料の標準が1個あたり2キログラム、標準単価が1キログラム500円なら、標準原価は1,000円です。実際に2.2キログラムを1キログラム520円で使ったなら実際原価は1,144円で、差額144円のうち値上がり分と使いすぎ分を切り分けて把握します。
注意点は、標準そのものが古くなることです。原材料相場や賃金水準が動いたのに標準を据え置くと、差異が毎期同じ方向に出続け、管理の道具として働かなくなります。少なくとも年に一度は見直しが必要です。
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