「住宅ローン担保証券」とは
多数の住宅ローン債権をひとまとめにし、借り手が支払う元利金を裏付けとして発行される証券で、RMBSやMBSとも呼ばれます。
📌 投資判断のポイント
多数の住宅ローン債権を束ね、元利金の支払いを裏付けに発行する証券。国債より利回りが高めだが、借り換えなどで元本が早く戻る期限前償還リスクを負う。
詳しい仕組み・意味
金融機関は住宅ローン債権を信託などに移して証券化することで、長期の貸出を手放して資金を回収し、金利変動のリスクを投資家に移すことができます。投資家は国債より高めの利回りを得られる一方、借り手が繰上返済や借り換えをすると元本が予定より早く戻る期限前償還リスクを負います。金利が下がると借り換えが増えて元本が早く戻り、金利が上がると繰上返済が減って元本の戻りが遅くなるため、価格の動きが普通の債券と異なります。
具体例・注意点
日本では、住宅金融支援機構がフラット35の買取型で買い取った住宅ローン債権を裏付けに、機構MBSを毎月発行しています。米国ではジニーメイやファニーメイ、フレディマックが関与するエージェンシーMBSの市場が大きく、中央銀行が金融緩和で買い入れる対象にもなってきました。2008年の金融危機では、信用力の低い借り手向けのサブプライムローンを裏付けにした証券の損失が広がり、仕組みの複雑さと格付けへの過度な依存が問題になりました。投資信託などを通じて間接的に保有することもあるため、運用報告書で組入比率を確かめておくと値動きの理由を理解しやすくなります。住宅ローン金利の動向とあわせて見ると、期限前償還の増減も予想しやすくなります。
関連用語
住宅ローン金利は、家計の住宅購買力と住宅市場への金利の効き方を直接反映する指標。30年物が代表値として注目される。
発行体の都合で満期前に元本が返ってくる仕組みで、金利低下局面ほど起こりやすい。戻った資金を低い利回りで再投資せざるを得ない点が投資家の負担になる。
発行体の返済能力を評価した指標で、債券のリスク判断の基準となる。格付けが低いほど利回りは高くなる傾向がある。
信用力の違いによって生まれる利回り差で、リスクの大きさを示す指標。拡大は不安、縮小は安定を意味する。
裏付け債権の元利金を手数料控除後にそのまま投資家へ渡す証券。元本も毎回少しずつ戻り、繰上返済で受け取り時期が変わるため、平均残存期間で比べる必要がある。
証券化で同じ資産から受け取り順位とリスクの異なる層に分けた各部分。損失は下位から吸収するが、前提を超える損失では上位の層にも及ぶことを金融危機が示した。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。