期限前償還

債券・金利
よみ:きげんまえしょうかん
🗂 金利・為替・債券を理解する ★★ 標準

「期限前償還」とは

債券や仕組商品が、当初の満期を待たずに繰り上げて元本を返してしまうことです。

📌 投資判断のポイント

発行体の都合で満期前に元本が返ってくる仕組みで、金利低下局面ほど起こりやすい。戻った資金を低い利回りで再投資せざるを得ない点が投資家の負担になる。

詳しい仕組み・意味

期限前償還(早期償還)は、発行体があらかじめ定めた条件のもとで満期前に元本を返済する仕組みです。発行体に償還を選ぶ権利が付いたコーラブル債のほか、株価や為替が一定水準に達すると自動的に償還される仕組債、繰上返済によって元本が戻る住宅ローン担保証券などで起こります。発行体にとっては、市場金利が発行時より下がったときに高い利息の債券を返済し、低い金利で借り換えられる利点があります。裏を返すと投資家は、利息収入が続くと見込んでいた局面でお金が戻り、より低い利回りでしか再投資できません。この不利を再投資リスクと呼びます。償還されやすさを織り込むため、こうした債券は同条件の普通社債より高めの利回りで発行されるのが一般的です。

具体例・注意点

表面利率2%の10年債が5年目に償還されると、残り5年は当時の市場金利で運用し直すことになり、当初想定した所有期間利回りは実現しません。逆に金利が上がった局面では償還されず満期まで持たされやすく、投資家に不利な方向へ偏る性質があります。購入前に償還条項の有無と判定日を確認し、満期利回りだけで他の債券と比較しないことが大切です。仕組債では、早期償還条項が一定の利益が出た時点で運用を終える形で組み込まれていることが多く、収益は限定される一方で損失側は限定されない設計になっている点も理解しておきたいところです。

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