「償還差益」とは
債券を額面より安く買い、満期に額面金額で払い戻されたときに生じる差額の利益のことです。
📌 投資判断のポイント
額面より安く買った債券が満期に額面で払い戻されることで生じる利益です。利息と合わせて債券の収益を構成するため、表面利率だけでなく最終利回りで比べる必要があります。
詳しい仕組み・意味
債券は満期に額面金額で償還されます。したがって購入価格が額面を下回っていれば、その差が満期時点で利益になります。これが償還差益です。逆に額面より高い価格で買っていれば、満期には差額が損失となり、償還差損と呼ばれます。
債券から得られる収益は、毎期受け取る利息と、この償還時の差額の2つで構成されます。表面利率だけを見ても実際の収益率は分からず、購入価格と残りの期間を織り込んだ最終利回りで比べる必要があるのはこのためです。市場金利が上がると既発債の価格は下がるため、あとから買う投資家にとっては償還差益が生じやすい状態になります。
具体例・注意点
額面100万円、残存期間5年の債券を97万円で購入した場合、満期には100万円が払い戻され、差額3万円が償還差益になります。年あたりに直せばおよそ0.6%分の上乗せです。ただし満期まで保有した場合の話であり、途中で売却すればそのときの市場価格での損益になります。また償還差益は課税の対象であり、個人が特定公社債を保有する場合は利子とあわせて申告分離課税の扱いを受けます。手取りで比べるには、税負担を考慮した水準で見ることが必要です。
関連用語
債券価格が額面を下回っている状態です。満期には額面で償還されるため最終利回りは表面利率より高くなりますが、下がった理由が信用力の低下である場合もあります。
債券価格が額面を上回っている状態です。満期には額面でしか償還されないため差額が損失となり、表面利率が高くても最終利回りはそれを下回ります。
利息は購入価格ではなく額面に対して計算され、償還時に戻るのも額面。だから安く買えた分はそのまま償還差益になる。この構造を押さえておくと、表面利率と利回りの意味を取り違えずに済む。
保有しているあいだ、決められた時期に利子が支払われる債券です。償還日には額面金額が戻り、利子の支払いがない割引債と対になります。表面利率と実際の利回りは購入価格によって食い違います。
表面利率だけを見ると発行価格が額面と違う債券を正しく比較できない。額面割れで発行された分は償還時の差益として利回りに上乗せされる。満期保有と予定どおりの償還が前提であり、途中売却すれば実際の成果は所有期間利回りのほうで測ることになる。
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