「当座資産」とは
当座資産は、流動資産のうち、すぐに現金にできる資産のことです。現金・預金、受取手形、売掛金、売買目的の有価証券などが含まれ、在庫(棚卸資産)は含みません。
📌 投資判断のポイント
流動資産のうち、現金・預金や売掛金など、すぐに現金にできる資産。在庫は含まない。当座比率の分子になり、在庫に頼らずに目先の支払いができるかを見るのに使う。
当座資産はどういう仕組み?
流動資産には、1年以内に現金になると見込まれる資産が並びます。ただし、その中でも現金に変わるまでの確実さと速さには差があります。在庫は売れなければ現金になりませんし、売れ残れば値引きが必要になることもあります。前払費用は、もともと現金に戻るお金ではありません。そこで、より確実で速く現金になるものだけを取り出したのが当座資産です。当座資産を流動負債で割った当座比率は、在庫に頼らずに目の前の支払いができるかを測る、流動比率より厳しめの物差しとして使われます。
当座資産の具体例と注意点は?
例えば、流動資産が500万円でも、そのうち350万円が在庫なら、当座資産は150万円ほどしかありません。流動負債が200万円あれば、流動比率は250%で余裕があるように見えても、当座比率は75%にとどまります。ただし、売掛金の中に回収が遅れているものがあれば、当座資産も見た目ほどすぐには現金になりません。売上債権回転日数なども合わせて確かめると安心です。
当座資産と流動資産の違い
流動資産は、通常の営業の流れの中にある資産や、1年以内に現金になる見込みの資産の総称で、在庫や前払費用も含みます。当座資産はその中から、確実かつ速く現金になるものだけを取り出した、より狭い範囲です。業種によって両者の差は大きく変わります。在庫をほとんど持たないサービス業やソフトウェア会社では、当座資産と流動資産の額が近くなります。一方、小売業や製造業、建設業、不動産業のように在庫や販売用の不動産を多く抱える業種では、流動資産のかなりの部分が在庫で、当座資産はずっと小さくなります。そのため当座比率は、業種をそろえて比べるのが基本で、一般に100%以上あれば短期の支払いに余裕があるとされます。また、当座資産の中でも、現金・預金がどれだけあるかは特に重要です。売掛金は取引先が払ってくれて初めて現金になりますが、預金はすぐに使えます。不況のときは売掛金の回収が遅れやすいので、手元の現金が月の売上の何か月分あるかも合わせて確かめると安心です。
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在庫を除いた換金性の高い資産だけで短期負債を賄えるかを見る厳しめの安全性指標。100%以上が健全。流動比率は高いのに当座比率が低ければ流動資産の多くが在庫という意味で、在庫の積み上がりを疑う手がかりになる。
流動資産÷流動負債で短期の支払い能力を示す指標。200%以上が理想、100%未満は資金繰り注意。ただし在庫が売れ残りなら数字ほど安全ではなく、適正水準は業種で大きく異なる。同業比較と、在庫を除く当座比率との併用で判断したい。
販売のために持つ商品・製品・仕掛品・原材料などの総称で、貸借対照表の流動資産に計上される。期末の評価額が売上原価と利益を左右する。売上が伸びないのに増えているなら売れ残りを疑う。
売った代金として受け取った手形で、まだ現金になっていないもの。貸借対照表の資産に載り、売掛金と合わせて売上債権として分析する。
すぐ換金でき価値の変動がごくわずかな短期運用資産で、取得から満期まで3か月以内が目安です。貸借対照表の現金及び預金とは範囲が違うため、手元資金を比べるときはどちらの数字かを確かめます。
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