「現金同等物」とは
すぐ現金へ換えられ、価値の変動がごくわずかな短期の運用資産で、会計上は現金と一体で扱われます。
📌 投資判断のポイント
すぐ換金でき価値の変動がごくわずかな短期運用資産で、取得から満期まで3か月以内が目安です。貸借対照表の現金及び預金とは範囲が違うため、手元資金を比べるときはどちらの数字かを確かめます。
詳しい仕組み・意味
キャッシュフロー計算書は、期首と期末の現金及び現金同等物の残高をつなぐ形で作られます。ここでいう現金同等物は、容易に換金でき、価値の変動について僅少なリスクしか負わない短期投資と定められ、実務では取得日から満期までが3か月以内のものが目安とされています。定期預金、譲渡性預金、公社債投資信託などが該当し、満期までの期間が長いものや株式は、価格が動くため含まれません。企業が資金繰りの余力を語るときの手元資金は、この現金及び現金同等物を指すのが通例です。
具体例・注意点
貸借対照表の現金及び預金と、キャッシュフロー計算書の現金及び現金同等物は、金額が一致しないことがあります。満期まで1年の定期預金は前者に含まれますが後者からは除かれ、逆に有価証券として計上された短期の運用は後者に含まれるためです。決算短信で手元資金を比べるときは、どちらの数字を見ているのかを確かめる必要があります。海外子会社を多く持つ企業では、現金同等物の一部が現地の規制で自由に動かせない場合もあり、額面どおりの余力とは限りません。
関連用語
現金の出入りを示す指標で、利益とは別の視点で企業の体力を測る。黒字でも現金不足になるケースがあるため、投資判断では必ず確認すべき。
安全性を比率ではなく、何か月耐えられるかという時間で測れる点が使いどころ。ただし厚すぎる現金は資本効率を下げ、株主から還元を求められる材料にもなる。事業の振れ幅に見合った水準かどうかを、ネット有利子負債と併せて確認したい。
流動資産÷流動負債で短期の支払い能力を示す指標。200%以上が理想、100%未満は資金繰り注意。ただし在庫が売れ残りなら数字ほど安全ではなく、適正水準は業種で大きく異なる。同業比較と、在庫を除く当座比率との併用で判断したい。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。