オーナー利益

企業分析
よみ:おーなーえき
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 最終更新:2026-07-13
🗂 株価・企業を分析する ★ 発展

「オーナー利益」とは

オーナー利益(Owner Earnings)はウォーレン・バフェットが提唱した「企業の所有者に実際に残る利益」の概念で、純利益に減価償却を足し戻し、維持的設備投資と運転資本増加を差し引いた値だ。会計利益とは異なる「真の収益力」を示す。

📌 投資判断のポイント

オーナー利益はバフェット提唱の「実際に株主に残る利益」概念。純利益+減価償却−維持的設備投資−運転資本増加で計算。会計利益とは異なる真の収益力を測る。維持的投資の推計が難しいため、減価償却額を近似値として実務的に使う。

📐 計算式・数値の目安

オーナー利益 = 純利益 + 減価償却費 − 維持的設備投資 − 運転資本増加

詳しい仕組み・意味

計算式は「純利益+減価償却・償却費+非現金費用−維持的設備投資−運転資本増加」。FCFと似ているが、設備投資を「成長のための投資」と「現状維持のための投資」に分けて、後者だけを差し引く点が特徴だ。バフェットは1986年のバークシャー・ハサウェイ株主への手紙で「会計利益ではなくオーナー利益で企業を評価すべき」と明言しており、長期投資家のバイブル的指標となっている。

具体例・注意点

維持的設備投資と成長投資の切り分けは外部からは厳密にできず、推計に大きな幅が出る。実務的には、減価償却額を維持的設備投資の近似値として使うことが多い。FCFとオーナー利益はおおむね近い値になるが、運転資本変動が大きい業種(小売・受注産業)では大きく乖離するため業種別に使い分けが必要だ。指標の絶対値より、同一企業の年度推移・同業他社との相対比較で活用するのが現実的だ。

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