EV/FCF倍率

企業分析
よみ:いーぶいえふしーえふ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 最終更新:2026-07-13
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「EV/FCF倍率」とは

EV/FCF倍率は企業価値(EV)を年間フリーキャッシュフロー(FCF)で割った指標。会計上の利益ではなく「実際に手元に残る現金」を基準にした、より厳密なバリュエーション指標と位置づけられる。

📌 投資判断のポイント

EV/FCF倍率は企業価値÷年間フリーキャッシュフロー。会計利益でなく実際に残る現金で評価する厳密なバリュエーション指標。S&P500長期平均は20〜25倍が目安。設備投資の重い業種で会計利益と乖離するため、3〜5年平均FCFで読むのが実務的。

📐 計算式・数値の目安

EV/FCF = (時価総額 + 有利子負債 − 現金等)÷ 年間FCF

詳しい仕組み・意味

FCF=営業キャッシュフロー−設備投資で計算され、減価償却・運転資本変動・設備投資をすべて織り込んだ「真の収益力」を示す。EV/FCFが低いほど割安、高いほど割高と判断する。S&P500全体の長期平均はおよそ20〜25倍、優良大型テックでは25〜35倍、成熟製造業では10〜15倍が目安。バフェット流投資では「PERよりEV/FCFを見る」と言われるほど重視され、特に設備投資負担の重い業種(半導体・通信・素材)では会計利益とFCFの乖離が大きいため必須の補正指標となる。

具体例・注意点

EV/FCFは強力な指標だがFCFが年度ごとに大きく振れる業種(建設・造船・受注産業)では単年比較が無意味になる。3〜5年平均FCFを使う「正常化FCF」での比較が推奨される。また自社株買い・配当で株主還元する成熟企業ではEV/FCFが過小評価されにくく、再投資が必要な成長企業ではFCFが薄くて見かけ上のEV/FCFが高くなることに注意。EV/EBITDA・PERと組み合わせて使う。

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