「超過担保」とは
発行する証券や借入の額を上回る価値の資産を担保や裏付けとして差し入れ、その差額を損失に備えるクッションにする仕組みです。
📌 投資判断のポイント
発行額や借入額を上回る資産を裏付けに入れ、差額を損失のクッションにする仕組み。担保資産の価値が下がれば超過分は目減りし、安全性は追加担保の取り決めにも左右される。
詳しい仕組み・意味
たとえば100億円分のローン債権を裏付けに、90億円分だけ証券を発行すれば、10億円分の損失が出るまでは投資家への支払いに影響しません。この差額が大きいほど安全性は高まり、裏付け資産に対する証券の発行額の割合を抑えるほど、高い格付けを得やすくなります。証券化商品の代表的な信用補完の方法の1つで、優先劣後構造や準備金と組み合わせて使われることが多くあります。資金を出す側から見れば、手元の資産を多めに差し出す代わりに、有利な条件で資金を調達できる手段でもあります。
具体例・注意点
銀行が保有する住宅ローンを担保に発行するカバードボンドでも、担保資産を発行額より多く積むことが投資家保護の柱になっています。一方で、担保資産の価値が下がれば超過分は目減りし、クッションが薄くなります。発行後に担保の追加を求める取り決めがあるか、延滞した債権を入れ替える仕組みがあるかによって、実際の安全性は変わります。借り手の側では、担保に入れた資産はほかの資金調達に使えなくなるため、資金繰りの自由度が下がる点にも注意が必要です。超過担保の割合は、裏付け資産の延滞率や過去の損失率をもとに決められるため、前提となる数値がどの時期のものかも確認しておきたいところです。
関連用語
証券化商品で裏付け資産の損失から投資家への支払いを守る仕組みの総称。優先劣後構造や超過担保などの内部型と保証などの外部型があり、保証者の信用力低下で効果が薄れる。
担保ヘアカットは担保価値を安全側に割り引く仕組み。市場ストレス時には資金調達余力を大きく左右する。
担保の評価額が債権額を下回った状態です。借り換え先は改めて評価するため、この状態だと必要な融資額が出ずに借り換えが進みません。
証券化で同じ資産から受け取り順位とリスクの異なる層に分けた各部分。損失は下位から吸収するが、前提を超える損失では上位の層にも及ぶことを金融危機が示した。
多数の住宅ローン債権を束ね、元利金の支払いを裏付けに発行する証券。国債より利回りが高めだが、借り換えなどで元本が早く戻る期限前償還リスクを負う。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。