信用補完

リスク管理
よみ:しんようほかん
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 編集方針
🗂 投資戦略・リスクを管理する ★★ 標準

「信用補完」とは

証券化商品などで、裏付けの資産に損失や支払いの遅れが出ても、投資家への元利金の支払いを守るために組み込む仕組みの総称です。

📌 投資判断のポイント

証券化商品で裏付け資産の損失から投資家への支払いを守る仕組みの総称。優先劣後構造や超過担保などの内部型と保証などの外部型があり、保証者の信用力低下で効果が薄れる。

詳しい仕組み・意味

信用補完には、商品の内部で損失を吸収する方法と、外部の第三者に支えてもらう方法があります。内部の方法には、支払い順位の低い層を先に損失に充てる優先劣後構造、証券の発行額より多くの資産を裏付けに入れる超過担保、あらかじめ現金を積み立てておく準備金、裏付け資産の利息と証券の利払いの差を損失に充てる超過スプレッドなどがあります。外部の方法には、金融機関や保険会社による保証などがあります。

具体例・注意点

格付け会社は、信用補完の厚みを見て、どの層がどの格付けに値するかを判断します。ただし外部の保証は、保証する側の信用力が落ちれば効果も薄れます。2008年の金融危機では、証券化商品を保証していた金融保証専門の保険会社の格付けが引き下げられ、保証に頼っていた商品の格付けも連鎖的に下がりました。投資家は格付けの記号だけでなく、どの信用補完がどれだけの損失まで耐えられる設計なのか、外部の保証者の財務は健全かを確かめることが大切です。発行時の目論見書や格付け会社の公表資料には、想定する損失率と信用補完の水準が示されていることが多く、比較の手がかりになります。発行後も裏付け資産の延滞や損失の状況が定期的に報告されるため、補完の余裕が減っていないかを追うことができます。

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