親会社株主に帰属する当期純利益

株式投資
よみ:おやがいしゃかぶぬしにきぞくするとうきじゅんりえき
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「親会社株主に帰属する当期純利益」とは

連結の損益計算書で、グループ全体の最終的なもうけのうち、親会社の株主の取り分にあたる利益。日本の上場会社の「最終利益」として報じられるのは、ふつうこの数字である。

📌 投資判断のポイント

連結の当期純利益から、子会社の親会社以外の株主の取り分を除いた、親会社の株主のための最終利益。EPSやROEの計算の基になり、報道の「最終利益」もふつうこれを指す。

親会社株主に帰属する当期純利益はどういう仕組み?

連結の損益計算書では、子会社の利益をいったん全額取り込んでから、税金などを差し引いて当期純利益を出す。ただし子会社の株式を100%持っていない場合、その利益の一部は親会社以外の株主(非支配株主)のものになる。そこで当期純利益から非支配株主に帰属する部分を差し引いたものが、親会社株主に帰属する当期純利益になる。日本の会計基準では、2015年4月1日以後に始まる連結会計年度から、それまでの「当期純利益」に代わってこの名前が使われている。1株当たり利益(EPS)や自己資本利益率(ROE)は、原則としてこの数字をもとに計算する。

親会社株主に帰属する当期純利益の具体例と注意点は?

親会社が株式の60%を持つ子会社が10億円の利益を出した場合、連結の当期純利益には10億円が入るが、そのうち4億円は非支配株主の取り分になる。グループ全体の当期純利益が50億円でも、非支配株主の取り分が10億円あれば、親会社株主に帰属する当期純利益は40億円になる。上場子会社を多く抱える会社ほど、2つの数字の差が大きくなる。

当期純利益との違い

当期純利益(連結)は、グループ全体の最終的なもうけで、非支配株主の取り分も含む。親会社株主に帰属する当期純利益は、そこから非支配株主の取り分を除いた、親会社の株主のための利益である。株を買う人にとって自分の取り分に結び付くのは後者なので、配当や株価を考えるときはこちらを見るのが基本になる。

決算短信での見方

上場会社の決算短信の1ページ目には、売上高、営業利益、経常利益と並んで、親会社株主に帰属する当期純利益が載っている。会社が公表する業績予想も、最終利益はこの数字で示される。前の年と比べて大きく増減しているときは、特別利益や特別損失、税金の負担の変化、非支配株主の取り分の変化のどれが原因かを確かめるとよい。本業のもうけを示す営業利益と動きが違う場合は、一時的な要因が混ざっている可能性が高い。配当性向もこの数字をもとに計算されることが多い。

英語の決算資料では「Profit attributable to owners of parent」などと書かれ、海外の会社と比べるときもこの数字を基準にそろえる。国際会計基準(IFRS)を使う日本の会社でも、表記は少し違うが同じ意味の数字が示されている。

関連用語

株式投資 の他の用語

🏷 関連タグ

連結決算 最終利益 EPS

RECOMMENDED COURSE

この用語を、講座で体系的に学ぶ

意味だけでなく、投資判断にどう使うかまで専門家から学べます。

投資戦略ゼミを見る →

⚠️ ご利用にあたって

本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。

講座を見る → 無料ガイドを受け取る