連結財務諸表

制度・取引
よみ:れんけつざいむしょひょう
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 制度・取引を理解する ★★ 標準

「連結財務諸表」とは

親会社と、親会社が支配している子会社を1つのグループとみなして作る決算書。グループ全体の財産や成績を表す。

📌 投資判断のポイント

親会社と、親会社が支配する子会社を1つのグループとみなして作る決算書。グループ内の取引を差し引き、グループ全体の財産と成績を表す。

連結財務諸表はどういう仕組み?

大きな会社は、多くの子会社を通じて事業をしている。親会社だけの決算書では、子会社に売った分も売上に入り、グループ全体の実力が分からない。そこで親会社と子会社の決算書を合算し、グループ内の売り買いや貸し借り、親会社の出資と子会社の資本などを差し引いて作るのが連結財務諸表である。どの会社を子会社に含めるかは、議決権の過半数を持っているかだけでなく、実質的に支配しているかで判断する。内容は連結の貸借対照表、損益計算書、包括利益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュ・フロー計算書などで、作り方は連結財務諸表規則などで定められている。

出典: e-Gov法令検索「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」

連結財務諸表の具体例と注意点は?

親会社が子会社に100億円の商品を売り、子会社がそれを外部に120億円で売った場合、連結の売上はグループの外への120億円だけになる。子会社の株式を100%持っていなくても、支配していれば売上や利益は全額を合算し、ほかの株主の取り分は非支配株主持分として区分する。上場会社の有価証券報告書や決算短信では、連結の数字が中心に載る。

単体の決算書との違い

単体(個別)の決算書は、親会社1社だけの数字である。日本の会社法上の配当できる金額は単体の数字で決まるため、単体も意味を失ったわけではない。ただ、株価や会社の実力を見るときは連結の数字を使うのが基本で、持株会社のように単体では子会社からの配当が売上の大半になる会社では、両者の違いが特に大きくなる。

決算書を読むときのポイント

連結財務諸表を読むときは、まず売上と利益の大半をどの事業が稼いでいるかを、セグメント情報で確かめるとよい。次に、損益計算書の最終利益が「親会社株主に帰属する当期純利益」と「非支配株主に帰属する当期純利益」に分かれていることを確認する。上場している子会社を抱えるグループでは、非支配株主の取り分が大きく、グループ全体の利益と親会社の株主の利益に差が出る。持分法で取り込む関連会社の利益は、売上には入らず、営業外の損益として1行で載る点にも注意したい。

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