「財務諸表」とは
会社の成績と財産の状態を、決められたルールに沿って外部の人に伝えるための書類一式。損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書などから成る。
📌 投資判断のポイント
損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書などを含む、外部の人に会社の成績と財産を伝える書類一式。会計基準に沿って作られるため、他社や過去の年度と比較できる。
財務諸表はどういう仕組み?
財務諸表は、投資家・銀行・取引先・従業員・税務当局など、会社の外にいる人が判断に使う情報として作られる。中心になるのは、一定期間のもうけを示す損益計算書、期末時点の資産・負債・純資産を示す貸借対照表、現金の出入りを示すキャッシュフロー計算書。上場会社では、これに株主資本等変動計算書や注記が加わる。作り方は会計基準で決められており、会社ごとに勝手な書き方ができないため、他社や過去の年度と比べられる。
財務諸表の具体例と注意点は?
上場会社の財務諸表は、有価証券報告書や決算短信で誰でも見られる。初めて読むなら、売上と利益の推移を3〜5年分並べ、次に現金と借入金の残高、最後に営業キャッシュフローを確認する順番がわかりやすい。単年度の数字だけで良し悪しを決めず、同業他社や過去と比べることが基本になる。会計基準が違う会社(日本基準とIFRSなど)を比べるときは、項目の定義の差に注意する。
財務三表との違い
「財務三表」は損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の3つを指す呼び方。財務諸表はそれより広く、株主資本等変動計算書や注記まで含む書類の総称として使われる。
どこで手に入るか・どう並べるか
上場会社は、事業年度ごとに有価証券報告書を、四半期ごとに決算短信を公表しており、どちらにも財務諸表が載っている。有価証券報告書には監査法人の監査報告書が付き、注記も詳しい。読むときは、表の数字だけでなく注記まで目を通すと、売上の計上方法や在庫の評価方法、借入金の返済予定などがわかる。初めての人は、気になる会社の売上高・営業利益・現金及び預金・借入金の4項目だけを、5年分表にまとめるところから始めると全体像をつかみやすい。数字が大きく動いた年には、必ず何かの出来事がある。
財務諸表は会社の過去の姿を映すもので、将来の業績を約束するものではない。数字の背景にある事業の状況や経営方針は、有価証券報告書の前半に書かれた文章の部分で確認できる。数字と文章の両方を読むことで、なぜその数字になったのかが見えてくる。まずは1社を決めて、5年分を自分の手で表に写してみるとよい。
関連用語
損益計算書(P/L)・貸借対照表(B/S)・キャッシュフロー計算書(C/F)の総称で、3表は連動する。利益が出ていても現金が枯れる黒字倒産があるため、P/Lの利益はC/Fの現金の裏付けとあわせて読む。
営業・投資・財務の3区分で現金の出入りを示す決算書。利益に現金の裏付けがあるかを確かめる道具で、利益が出ていても営業キャッシュフローが赤字なら売掛金や在庫の増え方を確認する。
純資産が1年でどう動いたかを原因別に示す財務諸表。利益剰余金の減少は赤字とは限らず、配当や自己株式取得といった株主還元の結果であることもあります。
有価証券報告書は企業分析の一次情報。リスクや事業構造まで確認できる。
財務諸表の作り方を定めた共通ルール。日本の上場会社は日本基準・米国基準・IFRS・修正国際基準の4つから選べ、基準が違えばのれんの扱いなどで利益の額も変わる。
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