月例経済報告

経済指標
よみ:げつれいけいざいほうこく
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 経済・景気・政策を読む ★★ 標準

「月例経済報告」とは

月例経済報告とは、内閣府が毎月まとめる、日本経済の現状に対する政府の公式な判断です。関係閣僚会議に提出されたあとに公表され、冒頭の「景気の基調判断」は政府の景気認識として広く報道されます。

📌 投資判断のポイント

内閣府が毎月まとめる日本経済に対する政府の公式判断。冒頭の景気の基調判断の文言が前月から上方修正か下方修正かが注目される。

月例経済報告はどういう仕組み?

報告は、個人消費、設備投資、住宅建設、公共投資、輸出入、生産、企業収益、雇用、物価、金融市場といった項目ごとに、各種統計をもとに足元の動きを評価します。それらを総合して「景気は、緩やかに回復している」のような基調判断の文言を決めます。年12回、前月の判断から上方修正か、据え置きか、下方修正かが示されるため、文言の変化そのものが政府の景気認識の変化を表します。

月例経済報告の具体例と注意点は?

基調判断に「足踏み」「弱含み」「悪化」といった語が入ると、景気が後退局面に入ったと政府が認識しつつあることを意味し、経済対策の議論につながることがあります。ただし判断は複数の統計を総合した定性的な評価で、数値の基準で機械的に決まるものではありません。株式や為替の市場参加者は、日銀短観やGDP速報など数値で示される指標とあわせて読むのが一般的です。

景気動向指数との違い

景気動向指数は、内閣府が複数の統計を合成して作る数値の指標で、一致指数の動きから景気の局面を機械的に判断します。月例経済報告は、それらの統計を材料に政府が文章で示す総合判断です。景気の山や谷の正式な日付は、景気動向指数などをもとに後から専門家の会議で決められます。

いつ・どこで読めるか

月例経済報告は原則として毎月1回、月の下旬に公表され、1年で12回の判断が示されます。内閣府のウェブサイトには、基調判断の文言とあわせて、項目ごとの判断の変化を矢印で示した表や、判断の根拠となった統計の図表が掲載されます。過去の報告もさかのぼって読めるため、たとえば2008年のリーマン・ショックや2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大の際に、政府の判断がどのような言葉で、何か月かけて変わっていったかを確かめることができます。投資判断に使う場合は、文言の変化を前月と見比べ、どの項目が修正の理由になったかを確認するのが読み方の基本です。

出典: 内閣府「月例経済報告」

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