手形貸付

債券・金利
よみ:てがたがしつけ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
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「手形貸付」とは

借りる会社が銀行あてに約束手形を差し出して、お金を借りる方法。主に1年以内の短い期間の運転資金に使われる。

📌 投資判断のポイント

借りる会社が銀行に約束手形を差し出してお金を借りる方法。主に1年以内の運転資金に使い、貸借対照表では短期借入金に載ることが多い。期日に書き換えて借り続ける例もある。

手形貸付はどういう仕組み?

手形貸付では、借りる会社が返す日と金額を書いた約束手形を銀行に差し入れ、その手形と引き換えにお金を借りる。証書貸付のように細かい契約書を毎回作らずに済むため、仕入れの代金や賞与の支払いなど、一時的に必要になるお金を短い期間借りるときに使われてきた。返済は期日に一括で行うことが多く、期日に返しきれないときは、新しい手形に書き換えて借入を続けることもある。

手形貸付の具体例と注意点は?

貸借対照表では、手形貸付で借りたお金は短期借入金として流動負債に載ることが多い。書き換えを続けて実質的に長く借りている状態になっている場合は、銀行が借り換えに応じ続けてくれるかが資金繰りの焦点になる。手形の取り扱いを減らす動きもあり、銀行によっては電子的な方法や当座貸越への切り替えを進めている。

手形貸付と手形割引の違い

手形貸付は、借りる会社が自分で銀行あての約束手形を振り出して、お金を借りる方法である。手形割引は、取引先から受け取った手形を期日の前に銀行に買い取ってもらい、利息にあたる分を差し引いた代金を受け取る方法で、仕組みが違う。日本銀行の貸出金利の統計では、約定時の期間が1年未満の貸出を短期として扱い、手形貸付で一度返してすぐ同じ額を借りる「書換継続」は新規の貸出に含めると説明している。期間が3か月の手形貸付を4回書き換えれば、実質1年借り続けている形になる。

決算書での見方

手形貸付で借りたお金は、決算書では手形貸付という名前では出てこず、短期借入金の中にまとめて表示される。借りている会社の側では、銀行に差し入れた手形は支払手形とは区別され、通常の仕入れの支払いに使う支払手形とは別物として扱われる。短期借入金が毎年ほぼ同じ額で残り続けている会社は、手形貸付の書換継続などで実質的に長く借りている可能性がある。こうした借入は、銀行との関係が続く限り安定した資金になる一方、業績が悪くなったときに書き換えを断られると、一度に返済を迫られるおそれがある点に注意したい。

出典: 日本銀行「『貸出約定平均金利の推移』の解説」

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