「証書貸付」とは
お金を借りるときに、金額・金利・返し方などを書いた金銭消費貸借契約書を銀行と交わして借りる方法。設備資金など1年を超える長い借入に多く使われる。
📌 投資判断のポイント
金額や金利、返し方を書いた契約書を銀行と交わして借りる方法。設備資金など長い借入に多く、貸借対照表では長期借入金に載る。財務制限条項が付くこともある。
証書貸付はどういう仕組み?
証書貸付では、借りる金額、金利、返済の期間と回数、担保や保証などの条件を契約書にまとめ、それに基づいてお金を借りる。毎月や半年ごとに少しずつ返す分割返済が一般的で、工場や店舗、機械を買うための設備資金や、何年かにわたる運転資金に使われる。住宅ローンも、仕組みとしては証書貸付の一種である。
証書貸付の具体例と注意点は?
貸借対照表では、証書貸付で借りたお金は返済期限に応じて長期借入金として固定負債に載り、次の1年で返す分は流動負債に移る。金利が固定か変動かで、金利の上昇が利息の負担にどう響くかが変わる。契約に財務制限条項が付いている場合は、決算の数字が条件を下回ると返済を早めるよう求められることがあるので注意したい。
証書貸付と当座貸越の違い
証書貸付は、借りる額と返し方を契約書で決め、一度にまとまったお金を受け取って計画どおり返していく。当座貸越は、あらかじめ決めた限度額の範囲で、必要なときに必要な分だけ借りて返せる枠の仕組みで、運転資金向きである。日本銀行の貸出金利の統計では、約定時の期間が1年以上の貸出を長期として扱い、信用金庫の長期の金利は証書貸付の金利で集計されている。例えば3,000万円を5年の元金均等で借りれば、毎年600万円ずつ元金を返していく形になる。
決算書での見方
証書貸付で借りたお金は、決算書では返済期限に応じて長期借入金と短期借入金(1年内返済予定の長期借入金)に分かれて表示される。有価証券報告書の借入金等明細表には、平均の利率と、返済の期限が何年まであるかが載っているので、長い借入の重さを確かめられる。担保を付けて借りている場合は、注記に担保に入れている資産とその額が書かれている。金利が上がる局面では、変動金利の証書貸付が多い会社ほど利息の負担が増えやすいため、損益計算書の支払利息が前の年からどれだけ増えたかも合わせて確かめておきたい。
関連用語
返済期限が1年より先にある借入金。固定負債に載る。分割返済のうち次の1年で返す部分は流動負債に移るので、両方を足して借入の合計をつかむ。
借りる会社が銀行に約束手形を差し出してお金を借りる方法。主に1年以内の運転資金に使い、貸借対照表では短期借入金に載ることが多い。期日に書き換えて借り続ける例もある。
借りた側が純資産や利益などの水準を保つことを約束する契約条項で、コベナンツとも呼ばれます。抵触すると期限の利益を失い一括返済を求められるため、決算の注記で状況が開示されます。
信用力の高い企業へ1年超で貸し出すときの最優遇金利で、長期の貸出や一部のローンの基準として参照される。水準は銀行ごとに異なり、全国共通の1つの数字ではない。
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