「グリーンウォッシュ」とは
実態が伴わないのに、環境に配慮しているように見せかける表示や説明のことです。
📌 投資判断のポイント
実態が伴わないのに環境へ配慮しているように見せかける表示や説明。金融商品の名称と中身のずれとしても現れるため、数字と期限、第三者の検証、削減対象の範囲の三点で確かめるのが手がかりになる
詳しい仕組み・意味
企業の広告だけでなく、金融商品の名称や運用方針にも起こります。環境に配慮した名前を掲げながら組入銘柄は一般の指数とほとんど変わらない、削減目標を掲げても対象範囲が自社の直接排出だけで供給網を含まない、達成時期を遠い将来に置いて当面の行動計画がない、といった形で現れます。投資家が実態を判断しにくい理由は、環境への配慮という言葉に統一された定義がなく、開示の粒度も企業によってばらつくためです。各国の当局は、投資信託の名称と実際の投資対象が整合しているかを問う規制や、開示の共通ルールづくりを進めてきました。日本でも投資信託の名称に関する監督上の考え方が示されています。
具体例・注意点
見分けるうえで手がかりになるのは、主張が数字と期限を伴っているか、第三者の検証を受けているか、削減の対象範囲がどこまでかの三点です。範囲については、自社の排出だけを見ているのか、調達や販売後まで含めているのかで意味が大きく変わります。金融商品を選ぶときは、名称ではなく交付目論見書の投資方針と実際の組入上位銘柄を確認するのが確実です。信託報酬が同種の指数連動型より高いのに中身が近いなら、その差額の根拠も見るべきです。批判を恐れて発信を控える動きもあり、開示が減ること自体が投資家の判断材料を失わせる面もあります。
関連用語
財務リターンと並んで、社会や環境への測定可能な良い変化を意図して行う投資。意図、収益追求、効果の測定の三つがそろう点で寄付とも一般の配慮型投資とも区別され、測定の質が商品ごとに違う
温室効果ガス排出量のうち、調達や輸送、販売した製品の使用など自社の外で起きる分を指す区分。15のカテゴリに整理され、多くの企業では排出の大半を占めるが、算定範囲や手法が企業ごとに違う
脱炭素へ社会が移る過程で、規制や技術、市場の変化によって企業価値が損なわれるリスク。政策・技術・市場・評判の四つに整理され、災害被害そのものを指す物理的リスクとは区別される
機関投資家向けの行動指針で、対話や議決権行使を通じ投資先の企業価値向上を促す。ガバナンス・コードと対をなす。署名だけで実際の関与が乏しい投資家もおり、投信を選ぶ際は運用会社の議決権行使姿勢を確認したい。
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