クロスデフォルト条項

債券・金利
よみ:くろすでふぉるとじょうこう
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 金利・為替・債券を理解する ★★ 標準

「クロスデフォルト条項」とは

クロスデフォルト条項は、お金を借りた会社が、ある借金で返済が滞るなどの債務不履行を起こしたとき、それとは別の社債や借入についても、約束の期日を待たずに返さなければならなくなる、と定めた約束です。一つの借金の不履行が、ほかの借金にも連鎖する仕組みです。

📌 投資判断のポイント

ある借金で債務不履行が起きたとき、別の社債や借入も期日を待たずに返済が求められると定めた約束。一つの不履行がほかの債務に連鎖するため、小さな延滞が資金繰りの急な悪化につながることがある。

クロスデフォルト条項はどういう仕組み?

借りたお金を期日まで返さなくてよい権利を「期限の利益」といいます。クロスデフォルト条項がある契約では、ほかの債務で不履行が起きると、この契約についても期限の利益を失うことになります。貸し手の立場からすると、ほかの債権者が先に回収に動いて会社の財産が減ってしまうのを、ただ待たずに済むという意味があります。どの範囲の債務の不履行を対象にするか、一定の金額以上の不履行に限るかといった条件は、契約ごとに定められます。社債の発行条件や銀行の融資契約などで広く見られる条項です。

クロスデフォルト条項の具体例と注意点は?

ある会社が銀行借入の返済を一度滞らせただけで、クロスデフォルト条項の付いた複数の社債や借入が一斉に期日前の返済の対象になり、資金繰りが一気に行き詰まることがあります。小さな不履行が会社全体の破綻の引き金になりうるため、会社の側は対象となる金額の下限を設けるなどして影響を限定しようとします。投資家にとっては、自分が持つ社債がほかの債権者と同じタイミングで権利を行使できる安心材料になる一方、ひとたび不履行が起きれば会社全体の信用が急速に悪化し、社債の価格も大きく下がることを理解しておく必要があります。

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