「会社更生」とは
会社更生は、経営が行き詰まった株式会社を、会社更生法にもとづいて裁判所の監督のもとで立て直す手続きです。裁判所が選ぶ管財人が経営と財産の管理を担い、担保を持つ債権者の権利も手続きの中に取り込んで、会社全体の再建計画(更生計画)を作ります。主に大きな会社の再建に使われる、強い力を持った手続きです。
📌 投資判断のポイント
経営が行き詰まった株式会社を、裁判所が選ぶ管財人のもとで立て直す会社更生法の手続き。担保付きの債権も更生担保権として計画に取り込むのが民事再生との大きな違いで、株主の権利は大きく制限されやすい。
会社更生はどういう仕組み?
裁判所を使う会社の再建の手続きには、民事再生と会社更生があります。民事再生は個人や株式会社以外の法人も使え、原則として今の経営陣が経営を続けられます。会社更生は株式会社だけが対象で、原則として管財人が経営を担います。もう一つの大きな違いが担保の扱いです。民事再生では担保を持つ債権者は原則として手続きの外で担保を実行できますが、会社更生では担保付きの債権も「更生担保権」として計画の中で返し方が決められ、手続きの外で担保を処分することはできません。工場など事業に欠かせない資産を守りながら再建できるのはこのためです。
会社更生の具体例と注意点は?
会社更生では、株主の権利が大きく制限されるのが一般的で、更生計画の中で既存の株式がすべて消され、新しいスポンサーが出資し直すことも珍しくありません。上場企業が会社更生手続の開始を申し立てると、原則として上場廃止になります。ただし、近年は今の経営陣の一部が管財人として残る運用もあり、すべての事例で経営陣が入れ替わるわけではありません。投資家にとっては、株式の価値はほぼ失われる可能性が高い一方、社債や取引先の債権は計画に従って一部が返される、という債権の順位の違いを知っておくことが大切です。
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