「普通株式」とは
普通株式は、配当や議決権などについて特別な条件が付いていない、標準的な株式です。証券取引所で売買されている株の大部分は普通株式で、単に株というときは普通これを指します。
📌 投資判断のポイント
配当や議決権に特別な条件が付いていない標準的な株式。上場株の大部分がこれで、業績が良ければ恩恵を受けるが、配当や破綻時の財産の分配は優先株や債権者の後になる。
普通株式はどういう仕組み?
会社法は、株主の主な権利として、剰余金の配当を受ける権利、会社をたたむときに残った財産の分配を受ける権利、株主総会で議決権を使う権利を定めています。普通株式はこれらの権利を標準的な形で持ちます。これに対し、配当を優先して受け取れる優先株や、議決権のない株など、権利の内容を変えた株を種類株式と呼びます。普通株式の株主は、会社がもうかれば配当の増加や株価の上昇で恩恵を受ける一方、業績が悪いときは配当が減ったりなくなったりし、会社が破綻すれば借金を返した後にしか財産を受け取れません。
普通株式の具体例と注意点は?
例えば、ある会社が普通株式と優先株を発行していて、利益が少なかった年は、まず優先株に決まった配当が払われ、残りがあれば普通株式に配当されます。株式数の多い指標、例えば1株当たり利益(EPS)や株価純資産倍率(PBR)は、普通株式を基準に計算するのが一般的です。会社が新株予約権や転換社債を発行している場合は、将来普通株式が増えて1株の価値が薄まる可能性があるので、決算書の注記で確かめましょう。
普通株式と優先株・種類株式の違い
種類株式は、配当、残余財産の分配、議決権などの権利の中身を、普通株式とは違う形にした株式です。代表的な優先株は、配当を普通株式より先に受け取れる代わりに、議決権がないか制限されていることが多い株です。議決権のない株や、一定の条件で会社が買い取れる株なども種類株式に当たります。日本の上場会社では、単元株制度により100株を1単元として、1単元ごとに1個の議決権を持つのが一般的です。例えば300株を持つ株主は、株主総会で3個の議決権を使えます。投資家が普段売買するのは普通株式なので、配当利回りや株価の指標を見るときは、普通株式の数字であることを前提に読みましょう。また、普通株式の配当は業績によって変わります。例えば1株100円の配当を出していた会社でも、赤字になれば減配や無配になることがあり、配当利回りが3%あるからといって、将来も同じ配当が続くとは限りません。株価の値動きと配当の増減の両方のリスクを負うのが普通株式の特徴で、その分、会社が成長したときの見返りも大きくなります。
関連用語
企業の一部を所有する権利であり、配当と値上がり益の両方からリターンを得る資産クラス。投資の基本となる。
配当や残余財産の分配を普通株より優先して受け取れる代わり、議決権が制限されることが多い株式。安定配当で価格変動が小さく債券に近い性格を持つが、値上がり益は限定的。累積型や転換権付きなど設計は多様で銘柄ごとに条件が異なる。
配当や議決権の内容を普通株式と変えた株式。優先配当と議決権制限を組み合わせるなど、資金調達と経営権の設計に用いられる。
株主総会で議案に賛否を示す株主の権利。上場会社では通常100株で1個あり、単元未満株には付かない。重要な議案は3分の2以上の賛成が必要になる
企業の利益を株主に分配するインカムゲインの代表。配当利回り3〜5%台が日本の高配当株の目安。NISAを使えば配当も非課税になり、再投資による複利効果も狙える。
取締役の選任や配当、定款の変更などを株主が決める会社の最高意思決定機関。3月決算の会社は6月下旬に開くことが多く、出席しなくても議決権を事前に行使できる
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