「資金ショート」とは
支払いの期日に、払うための現金が足りなくなること。利益が出ていても起こりうる。
📌 投資判断のポイント
利益とは関係なく、支払いの日に現金が足りないことで起きる。売上が伸びている時期ほど起きやすいため、資金繰り表で足りない月を先回りして見つけることが基本の対策になる。
資金ショートはどういう仕組み?
会社の支払いは、仕入れ代金・給料・家賃・借入金の返済など、期日が決まっている。一方、売上の代金は掛け売りなら後から入ってくる。入るお金と出ていくお金の時期がずれると、ある日の時点で現金が足りなくなることがあり、これを資金ショートという。帳簿上の利益とは関係なく、手元の現金と入金の予定だけで決まる点が特徴で、黒字なのに支払いができずに倒産する黒字倒産の直接の原因になる。防ぐには、月ごとの入金と支払いの予定を表にした資金繰り表を作り、足りなくなる月を前もって見つけることが基本である。銀行の当座貸越の枠を用意しておく、支払いの時期を相手と相談する、在庫を減らすといった対策がとられる。
資金ショートの具体例と注意点は?
売上が急に伸びている時期は、仕入れや人件費の支払いが先に増え、代金の入金が後から来るため、資金ショートの危険がかえって高まる。決算書では、営業キャッシュフローが利益に比べて少ない状態が続いていないか、売掛金や在庫が売上以上の速さで増えていないかを見ると、資金繰りの苦しさの兆しが読み取れる。家計でも、カードの引き落とし日と給料日のずれで同じことが起こりうる。
資金ショートと赤字の違い
赤字は、一定の期間の収益より費用が多いことで、損益計算書で判断する。資金ショートは、ある日の時点で払うお金が手元に足りないことで、現金の残高と支払いの予定で判断する。赤字でも手元資金や借入の枠が十分なら支払いは続けられ、逆に黒字でも入金が遅れれば資金ショートは起こる。
資金繰り表での見つけ方
例えば月初の現金が300万円、その月の入金予定が500万円、支払い予定が900万円なら、月末の残高はマイナス100万円になり、その月に資金ショートが起こる計算になる。月ごとにこの計算を半年から1年先まで並べておけば、足りなくなる月の数か月前に、借入や支払い時期の相談といった手を打つことができる。
家計でも同じ考え方が使える。ボーナス月にまとめて払う固定資産税や保険料、車検の費用などを1年分の表に書き出しておくと、どの月にお金が足りなくなりそうかが前もって分かり、生活防衛資金の目安も立てやすくなる。会社でも家計でも、利益や収入の額より、お金が入る日と出る日のずれを意識することが大切である。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。