「資金繰り表」とは
これから先の数か月について、毎月いくら入金があり、いくら支払いがあり、月末にお金がいくら残るかを並べた予定表。お金が足りなくなる月を前もって見つけるために作る。
📌 投資判断のポイント
これから数か月の入金・支払い・月末残高を月ごとに並べた予定表。お金が足りなくなる月を前もって見つけるために作り、融資の相談でも使われる。
資金繰り表はどういう仕組み?
損益計算書は「いくら稼いだか」を示すが、代金の受け取りや支払いの時期は反映していない。売上が立っても入金が2か月後なら、その間の給料や仕入代金は手持ちのお金で払う必要がある。資金繰り表は、月初の残高に、売上代金の回収などの入金を足し、仕入代金・給料・家賃・借入金の返済などの支払いを引いて、月末の残高を出す。これを翌月の月初残高として、6か月から1年先まで続けて作るのが一般的である。法律で作成が義務づけられた書類ではないが、金融機関に融資を申し込むときに求められることが多い。
資金繰り表の具体例と注意点は?
月初に300万円ある会社で、入金が400万円、支払いが550万円の月があれば、月末残高は150万円に減る。翌月も同じなら0円になってしまうため、その前に借入れの相談や支払い条件の見直しをする必要がある。予定表なので、入金が遅れる場合なども想定して少し厳しめに見積もるのが安全である。
キャッシュフロー計算書との違い
キャッシュフロー計算書は、過去の一定期間にお金がどう動いたかを、営業・投資・財務の3つに分けて示す決算書の一つである。資金繰り表は、これから先のお金の出入りを月ごとに見込む社内の管理表である。英国の中等教育の試験科目「GCSE Business」でも、キャッシュフロー予測の読み方と、利益と現金の違いを学ぶ。
作るときのポイント
最初から細かく作る必要はない。まず「売上の入金」「仕入・外注の支払い」「給料」「家賃などの固定費」「借入金の返済」「税金」の6つくらいに分け、3か月先まで並べるだけでも、お金が細る月が見えてくる。税金は中間申告や納期限の月にまとめて出ていくので、忘れずに入れる。実際の残高と予定がずれた月は、その理由(入金の遅れ、予定外の支払いなど)をメモしておくと、次の予定の精度が上がる。毎月の試算表と並べて見ることで、もうけとお金の動きのずれもつかみやすくなる。
金融機関に出す場合は、実績の月と予定の月を分けて示し、借入れが必要になる月と金額、その返済のめどを書き添えると話が進みやすい。
関連用語
現金の出入りを示す指標で、利益とは別の視点で企業の体力を測る。黒字でも現金不足になるケースがあるため、投資判断では必ず確認すべき。
営業・投資・財務の3区分で現金の出入りを示す決算書。利益に現金の裏付けがあるかを確かめる道具で、利益が出ていても営業キャッシュフローが赤字なら売掛金や在庫の増え方を確認する。
利益は出ているのに支払いに必要な現金が尽きて倒産すること。売掛金や在庫が急に膨らむ成長局面で起きやすく、営業キャッシュフローの赤字が続くことが兆しになる。
流動資産÷流動負債で短期の支払い能力を示す指標。200%以上が理想、100%未満は資金繰り注意。ただし在庫が売れ残りなら数字ほど安全ではなく、適正水準は業種で大きく異なる。同業比較と、在庫を除く当座比率との併用で判断したい。
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